出版社内容情報
ひとりぼっちの貧しいおばあさんの家に、ある晩、やせこけためんどりがやってきます。おばあさんは、めんどりに食事と寝床をあたえ、追ってきたもとの持ち主から守りました。翌朝、おばあさんが目覚めると、暖炉には火が燃え、台所のテーブルには、朝食用のたまごが一つおいてあったのです! めんどりは針仕事を手伝い、暮らしは豊かに、おばあさんの気持ちも明るくなります。しかし、またしても、もとの持ち主がやってきて……。
内容説明
貧しいおばあさんの家に、ある日、やせこけためんどりがやってきます。はたらきもののめんどりのおかげで、おばあさんの暮らしはゆたかになりますが、めんどりは言葉を持たず、「話し相手がほしい」という願いだけは、かないません。ところがある日、めんどりの前のかい主があらわれて…。
著者等紹介
アトリー,アリソン[アトリー,アリソン]
1884年、イギリスのダービシャーの古い農場に生まれる。広い野原や森で小動物とともにすごした少女時代の体験をもとに、多くの物語やエッセーを書いた。1976年没
青木由紀子[アオキユキコ]
1954年、東京都に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程退学。在学中より翻訳者として活動を開始。和洋女子大学名誉教授
山内ふじ江[ヤマウチフジエ]
1946年、栃木県に生まれる。東京芸術大学絵画科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
64
小さな家に貧しく一人ぼっちで暮らすおばあさん。人恋しく、寂しくてたまらない。そんなおばあさんの家に、ある晩、やせこけた赤いめんどりがやってきます。働き者のめんどりは、おばあさんと寄り添い合いながら楽しく暮らしますが、前の飼い主の悪い男がやってきて……。おばあさんとめんどりの温かなやりとりが素敵です。悪い男との場面ではハラハラしましたが、無事にハッピーエンド。山内ふじ江さんの挿絵も魅力的です。2023/09/24
ぶんこ
42
素敵なお話。働き者で優しい一人暮らしのおばあさん。お喋りする身内も友だちも既になく、寂しい日々。そこに痩せ細っためんどりが現れるのですが、そこへ飼い主が。おばあさんのろうそく立てを代わりにせしめて退散。おばあさんとめんどりは助けあって、生活にゆとりがうまれます。そこへまたしても元飼い主が現れ、めんどりをさらってしまう。めんどりは仲間に助けを求め、大群のおんどりが襲い助ける。めんどりは妖精たちの女王様で、話せる青い石を取り戻し、おばあさんとお喋り三昧。おばあさんが101歳で長寿を全うするまで一緒でした。2023/11/04
ちえ
29
温かみ有る絵に惹かれて借りてきたけれどお話もすごく良かった。貧しくても働き者のおばあさんの家にある夜来たやせた赤いめんどり。追いかけてきた飼い主はおばあさんの数少ない持ち物と交換でめんどりを置いていく。それから助け合って暮らしていく一人と一羽。そこへまた元の飼い主があらわれて…。おばあさんとめんどりの友情、めんどりの働き、昔ながらの安心できるお話はホッとできる。良いなぁ☺️2023/11/18
花林糖
19
図書館本。貧しいけれど働き者のお婆さんの家に、痩せた赤い雌鶏がやってきました。二人は仲良く寄り添い助け合いながら暮らしていました。そこへ元の飼主が訪れ.....。山内ふじ江さんの描く雌鶏がとても魅力的。お婆さんと雌鶏が寄り添っている絵が素敵いです。(絵本だけれど文字数多め)2023/11/11
はるごん
14
長い話だったけど息子もしっかり聞いていてローストチキンって出てきた時にヒヤヒヤしてた。メンドリとおばあさんの関係が素敵だった。2024/01/18