出版社内容情報
サイコロふって身近にかんじる“確率コミックス”。エヌくんは、ある日道でサイコロをひろった。そこからあらわれたのは、宇宙人! ではなくてデタラメ研究所所員のアールくん。この宇宙のデタラメ現象を研究しているという。<サイコロをふって「1」の目が出るのは6回に1回だ>と言うエヌくんを、アールくんはふしぎな“デタラメ”と“確率”の世界へいざないます。さて、どんな旅になるのか、おたのしみに~! 予測できない今と未来をいきるすべての子どもたちに。
内容説明
小学中級から。
著者等紹介
小波秀雄[コナミヒデオ]
1951年、宮崎県の霧島山麓に生まれ、校庭の真ん中にエノキの巨木がある麓小学校という学校で子ども時代を過ごす。昆虫採集、川遊び、山歩きで遊びまくり、中学から高校にかけては化学実験に夢中になり、大学では理学部で化学を学び、研究者の道へ。デタラメな分子である高分子、電子が作る確率の雲と遊んでいたが、2000年から京都に移って統計学の世界に入り込む
コマツシンヤ[コマツシンヤ]
1982年高知県生まれ。マンガ家・イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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☆よいこ
75
分類417。コマツシンヤさんのイラストが可愛い▽宇宙からやってきたデタラメ調査団の研究員アールが、少年エヌくんに「デタラメ」の概念について教える。「サイコロをふって①が出る確率は6分の1」っていうのは「サイコロをふれば6回に1回はかならず①がでるんだよね」ではなく「無限にサイコロをふりつづければ平均して6回に1回は①がでるよ」っていう意味。占いに一喜一憂する地球人にあきれる調査団。だけど自然現象を予測することは可能。科学の進歩でデタラメは減りつつある▽どんなことが起こるかは動いてみないとわからない2023/12/08
yomineko@ヴィタリにゃん
52
確率論を分かり易く、漫画で。でも絵がごちゃごちゃしていて分かりにくかった・・・ある程度、答えが予測出来る確率論は面白い😊2024/03/30
スイ
13
数学で確率がとにかく苦手だった。 考えそのものに馴染めない。 なんか納得できない。 あの頃の私に、この本を渡してあげられたらなぁ! 柔らかい絵の漫画で入りやすく、楽しく馴染んでいける。 デタラメ、というのは思っていたよりずっと複雑で面白いんだな。2023/07/23
まるす
11
確率とはデタラメを表したことなんだと教えてくれる。絵もお話も良い感じ。サイコロで連続して同じ数字が出ると特別な意味を人は見いだしてしまうけど、確率的には奇跡でもミラクルでもないね、と。人間は少ない繰り返しから傾向を見出すのが得意でそれが役に立っているんだろうけど。それで勘違いしてしまうこともあるんだろうな。2025/03/30
paluko
8
タイトルから想像されるようなアナーキーな内容ではなく、数学的なランダム性(デタラメ具合)をストーリー仕立てにして、まじめに追求していく絵本。4人で100万回サイコロを振ってスゴロクをしたら、最初はどんどん差がついていくけどけっきょくは全員わりと近い所にかたまっている、そして「サイコロはな……まえにどの目が出たかなんておぼえちゃいない」(33頁)という着地点イイネ!2024/07/26