出版社内容情報
蓋とブタ、カラスとガラス、猿とザル……。日本語は、濁点の有無だけで言葉の意味やイメージが変わります。2匹のキツネが不思議な世界に迷い込んで始まるこの物語は、右のページではこんが清音の世界を、左のページではごんが濁音の世界を冒険します。左右で同じような文章のはずなのに、濁点のありなしだけでまったく違う世界を冒険することに……!? 楽しい物語を通して、日本語の面白さ、豊かさを感じられる絵本です。
著者等紹介
織田道代[オリタミチヨ]
東京生まれ。中学、高校教師を経て詩や文章を書く
早川純子[ハヤカワジュンコ]
ひっくりかえる版画の世界を探索しに、1970年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
30
濁点のある無しで、こんなに話が変わってしまうという言葉遊びです。 想像するととてもユーモラスなお話になっていて、楽しく濁点のことが覚えられる絵本です。 読み聞かせの合間のお遊びとして、使ってみたい絵本です。2022/06/22
なななお
30
てんてん(濁点)ありなしで、こんなに内容が変わるのか…と音だけでなく、視覚でかわいい“こん”と“ごん”が教えてくれます。「おひさまきらきら かぜさわさわ」も「おひさまぎらぎら かぜざわざわ」となると、晴天一変にわかにかき曇り、何か不穏な事が起こりそう。その他にも濁点だけじゃなく句読点の位置が変わって文が全く違う意味になるのも、よく調べたなぁと感心。また、そのちょっと荒唐無稽な文章に上手く絵をつけた画家さんにも感心。読み聞かせに盛り上がること間違いなし!2022/05/01
anne@灯れ松明の火
28
出版社SNSで気になっていた。新着棚で。タイトルから、濁点が付くことでの違いの話だとはわかっていたが、いざ読んでみたら、こんなに違うんだとビックリ! 感動! 織田道代さん、言葉遊びの本を他にも読んだことがあるが、本当にすごい! 最初の1ページだけ、メモってきた。(内容紹介にもこのページが公開)右ページ「おひさま きらきら かぜ さわさわ はっぱが はらはら」 左ページ「おひさま ぎらぎら かぜ ざわざわ はっぱが ばらばら」清音と濁音で、全く違う世界。お見事! 早川純子さんの絵もかわいい♪2022/02/27
ケ・セラ・セラ
26
濁点があるなしで変わる言葉遊び。こんとごんが左右のページで対比。戸を叩く様子や風に葉っぱが舞う様子は、詩的で素敵。途中からだんだんはちゃめちゃになってくるけれど、それはそれで面白い。こんとごん、いろいろ探したくなりますね。2022/05/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
21
濁点(てんてん)があるなしで言葉が変わっていくのが、リズミカルでわかりやすくなっています。2022/05/05