出版社内容情報
世界各地のベッドタイムを、美しいししゅう工芸でつづった絵本。子守歌のような言葉が、読む人を安らかな気持ちにさせてくれます。ハンモック、敷物、布団、ベッド……人々は心地よいねむりにつくために、それぞれの土地の風土に合った寝具を工夫しています。さむい国では、あたたかい暖炉のそばで、あつい国では、すずしい庭や屋上でねることもあります。各場面には、その土地の気候や生活様式にふれた一文が添えられています。
内容説明
いちにちのおわりはおやすみなさいの時間。さむい北の国でもあつい南の国でもみんなそれぞれいごこちのよい場所でぐっすりとねむります。
著者等紹介
ボンド,レベッカ[ボンド,レベッカ] [Bond,Rebecca]
アメリカ・バーモント州の小さな村で育ち、現在はマサチューセッツ州のボストンに家族と暮らす
メイバー,サリー[メイバー,サリー] [Mavor,Salley]
アメリカ・マサチューセッツ州のケープコッドで、夫と暮らす。“Pocketful of Posies:A Treasury of Nursery Rhymes”(未邦訳)は、優れた絵本に与えられるボストングローブ・ホーンブック賞のイラスト部門などを受賞
まつむらゆりこ[マツムラユリコ]
福岡県生まれ。現在は沖縄・石垣島で猫2匹、パートナーと暮らす。新聞記者として20数年働き、その後は子どもの本や短歌の仕事に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マイヒロ
233
国際こども図書館に立ち寄り手にした本です。世界中のいろんな国の子供達が、その国の歴史と環境と環境に適応した工夫によって、様々なスタイルで眠りにつき一日を終えることを表現した本です。驚いたのは絵本ではなく、すべて刺繍でその子供達の一日の終わりを表現していることです😊共通して言えるのは、違うスタイルで眠りにつくが、安心して穏やかに眠りにつくようす。読みながら、世界にいる戦時中の国の子供達のことが常に頭から離れず、そのような子供達にも、一日も早く安らかに眠れる日がくることを祈らずにはいられませんでした。2025/08/09
シナモン
135
刺繍で表された世界のいろんな「おやすみなさい」の景色。とにかく刺繍が鮮やかで素敵で見入ってしまいます。「わたしの だいじな ねるところ いつでも あんしんできる ばしょ ほっこり うとうと…」世界中、すべての人たちが、心地よく眠りにつけますように…。2022/03/16
たま
86
読書メーターで教えられて読んだ。世界の十二の地域で子どもたちがどんな場所で寝ているかを手芸で表現した絵本。フェルト生地の刺繍は温かみがあり、浮彫のような立体感(お家の窓が開いていたり、中庭や屋上が見えたり、ドールハウスっぽい)もあって見飽きない。アフガニスタンの絨毯はどっしり暖かそうで、日本の畳はさらっと涼しげ。目をぱっちり開けて物思いにふける子もいれば、目を閉じてぐっすり眠る子も。馬、羊、ラクダ、キリン、ゾウ、ワニ、鶏、犬、猫、小鳥、あちこちに顔を覗かせる動物が可愛い。日本のページには金魚。⇒2025/10/16
天の川
58
寝床ほど安らかな場所はない。暑い国は風通しよく、寒い国は暖かく。サソリやへびがいる国は安全なハンモック。日本の子ども達は畳に布団を敷いて…どのページも彩り豊かなフェルト刺繍の柔らかな優しさに目が釘づけ。地域ごとの家の特徴や調度品、顔をのぞかせる動物たち、どれも愛らしいことこの上なし。安心してぐっすり眠る子どもの幸福そうなことったら♪そして、訳者はあとがきで言う。世界には安心して眠ることができない子ども達がいること。全ての子どもが心地よく眠りにつけますようにと。2025/10/25
ぶんこ
55
絵が全て手刺繍で表されている異色の絵本。世界各地の気候風土の違いによる「寝るところ」が紹介されています。オランダの屋形船の生活、若い頃憧れたなぁ。中南米やインド、ノルウェー、アフガニスタン、アフリカ、ロシアモンゴル、中東モロッコ、北米、そして日本。それぞれ工夫された寝るところ。子どもたち寝顔、布団の柄もじっくり味わいました。2022/04/01




