出版社内容情報
ある日、平和な王国をすさまじい嵐が襲いました。娘がけがをした村人のタルカスは、王様が助けにくるのを信じて待ちます。一方、王様は、どうすれば多くの国民を助けられるか悩み葛藤します。タルカスと王様、それぞれの立場から描くことで見えてくる、それぞれの真実。たくさんの涙が流れたあとに訪れる結末とは――?
SEKAI NO OWARI Fukaseが鮮やかな油絵を描き下ろした、両サイドが表紙の2つの視点で進む絵本。
内容説明
両サイドが表紙の絵本。村人のタルカスと王様、それぞれの真実。2つの立場から描く、ある王国のものがたり。
著者等紹介
Fukase[FUKASE]
1985年東京生まれ。4人組バンド“SEKAI NO OWARI”のボーカリスト。2011年のメジャーデビュー後、全国ツアーでは約30万人にもおよぶ動員数を誇るなど、日本を代表するグループとなる。近年では、世界を舞台に音楽活動を展開するほか、ファッションにおいては独自のスタイルを確立。独特なタッチで描かれる絵画や俳優としての映画出演など、個人での活動も多方面で注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
175
SEKAI NO OWARI、 2017 年ドーム・スタジアムツアー「タルカス」に因み、Fukaseが鮮やかな油絵で描いた初絵本です。「タルカス」の世界観が良く表現されていますが、どうせなら、「タルカス」のツアーの時に出版して欲しかった♪ https://www.youtube.com/watch?v=-ip6thjsOtg https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=69292021/10/16
美紀ちゃん
85
びっくりした。横書きで書いてある「タルカス」から読み始めた。あ、これ両方から読める⁈と後半で気づき、縦書きで書いてある「王様」のストーリーをもう一度読んだ。印象が全く違う。憶測で人を糾弾してはいけない。どちらから読んでも結局は王様は死刑になり切ない。世界は残酷で、リーダーは瞬時に判断しなければならない。何を優先し、何を捨てるか?考えさせられる絵本だと思った。SEKAI NO OWARIの曲は、ファンタジー要素がある歌詞が多く、昔から好き。Fukaseさんの作った絵本。とても良くできている。素晴らしい。2022/01/18
花ママ
48
なるほど、こんな仕掛けが施されているか・・FuKaseさんの色彩感覚に圧倒されました。物事の捉え方も、立場が変われば違ってくる。すごく斬新な趣向。十人十色の感想が出ますね。2022/01/23
さおり
42
SEKAI NO OWARIのFukaseさんが描いた絵本。TARKUSで、「いつか絵本にする」と言っていたことを懐かしく思い出します。曲を聴いても絵や物語を見ても、FukaseさんはぶれずにFukaseさんだなぁと思えて嬉しい。2023/09/13
ふじ
24
セカオワのFukaseの初絵本。非常にヘビーで、らしいなと思いました。面白かったです。でも児童書コーナーのどセンターに鎮座していていい絵本ではない気が笑2021/10/18