感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
72
これは絵本だけれどとても内容の濃い一冊です。タータンの歴史、定義、種類などこれ一冊読めばタータンの事が全部わかります。絵本だからカラー挿し絵も沢山あって分かりやすい。 日本ではタータンというものがまだ詳しく知られていなかった頃にタータン好きが高じて本場スコットランドまで行った著者。その「好き」という気持ちの強さ、粘り強い調査、熱意に脱帽です。 2022/01/06
帽子を編みます
65
『さらわれたデービッド』でスコットランドに興味があります。そこで手に取りました。自称「チェックばか」の著者がチェック好きから追究を始める経緯、赤毛のアンとプリンスエドワード島、そこからタータンへ、そしてスコットランドへと興味を深めていきます。UKが連合王国であること、スコットランドという国。タータンが織物であること。タータンの歴史、タータンの作り方、タータンのファッション、最後に読者のためのタータンが披露されます。著者の熱意が伝わってきて、タータンの全般的知識が取り上げられた良い入門書になっています。2022/03/03
yomineko@ヴィタリにゃん
60
何て奥深い本でしょうか✨タータンチェックの歴史。成程成程と何度も頷きながら読んだ。スコットランド人にとって非常に大切な伝統柄が英国内に浸透するまでが詳しく書かれている。氏族ごとにタータンの柄がある。そして日本にはハローキティタータン、神戸タータンがある。今や世界中で愛されているタータンチェック。最後にはこの本オリジナルのタータンが織物作家の明石恵子さんによって織られているが、その柄の素敵さはスコットランドに負けません😊2024/03/28
よこたん
47
『小説キャンディ・キャンディ』を読んでいて、頭に浮かぶ衣装といえばバグパイプを抱えたキルト姿。鮮やかなタータンをまとう男前。フラフラと引き寄せられて読む。子どもの頃、水筒やリュックサック、筆箱などチェック柄の持ち物が結構あった。赤のチェックが多かった。チェック柄にも色々あって、その中の一つがタータンチェック。タータンチェック好きな女子が、現地へ赴き、追いかけて調べたタータンの歴史が熱い。スコットランドの歴史とともに育まれた織物であり、そこには物語と一族の誇りも織り込まれている。柄は登録制なのだとのこと。2022/05/10
たぬ
27
☆3.5 どの柄もかわいいな~。アバディーンとアンダーソンが好み。桃色ベースのハローキティもかなり好き。スコットランド本国だけじゃなく移住先のノヴァ・スコシアやプリンス・エドワード島にも公式のタータンがあるんだね。歴史や織り方も勉強になりました。「たくさんのふしぎ」のために織ったタータンも柔らかな色合いで素敵だよ。なお私が持っているタータンはマフラー(某英国ブランド)、膝掛け(しま〇ら)、そして伊勢丹の紙袋です。2022/03/06