著者等紹介
宝井琴調[タカライキンチョウ]
1955年、熊本市生まれ。1974年、五代目宝井馬琴に入門する。1985年、真打昇進(芸名宝井琴童)。1987年、四代目宝井琴調を襲名する
ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年、東京生まれ。1985年、ベルギー・ドメルホフ国際版画コンクールにて銀賞、95年小学館絵画賞、99年講談社出版文化賞さしえ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶち
84
講談の絵本シリーズがあることを知り、まずは、日光東照宮の"眠り猫"を手に取ることにしました。講談師の宝井琴調さんが文を、ささめやゆきさんが絵を担当しています。講談の調子の良さに絵のほんわかした雰囲気があいまっていっそう味わいのあるものになっています。左甚五郎が彫った鯉が水の中で泳いだり、上野寛永寺の鐘撞堂の柱に彫った龍が夜な夜な不忍の池の水を飲んだり、ワクワクする前段のお話です。しかし、勇ましく生き生きとした猫よりも優しく瞳を閉じた眠った猫が選ばれた理由は、少し子供には伝わりにくかったかもしれません。2024/09/25
yomineko@ヴィタリにゃん
56
とても面白い講談絵本!江戸時代、有名な彫り物師の左甚五郎の彫った鯉は池で泳ぐとか。そこで腕を見込んで将軍・家光は日光東照宮に飾る猫を彫れと言う。日光で有名な彫り物師の六兵衛との競合となった。いかにも恐ろしい姿の猫を彫った六兵衛に対し、甚五郎は優しく瞳を閉じた猫を彫った。さて、軍配はどちらに?日光東照宮に行った事がない人(←私w)も、見た事がありますよ😻😸😻😸2024/09/16
ヒラP@ehon.gohon
30
講談を聴いているような、歯切れのいい文章で、伝説の彫刻師左甚五郎の偉業が語られます。日光東照宮の眠り猫の話だけに、知っている大人も多いはず。 子どもたちには、語りの面白さを味わってもらいたい作品です。 伝説の彫刻家だけに、彫り上げた作品についた逸話にも説得力があります。2021/09/16
oldman獺祭魚翁
26
さて名人として名高い左甚五郎の眠り猫の話。これも世話物ですね。2022/05/27
かもめ通信
17
世に名高い「日光の眠り猫」の誕生にまつわる講談話。さすがの名調子に思わず、声を出して読みたくなります。 祝 #福音館70周年 2022/05/20