著者等紹介
宝井琴調[タカライキンチョウ]
1955年、熊本市生まれ。1974年、五代目宝井馬琴に入門する。1985年、真打昇進(芸名宝井琴童)。1987年、四代目宝井琴調を襲名する
ささめやゆき[ササメヤユキ]
1943年、東京生まれ。1985年、ベルギー・ドメルホフ国際版画コンクールにて銀賞、95年小学館絵画賞、99年講談社出版文化賞さしえ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
29
講談を聴いているような、歯切れのいい文章で、伝説の彫刻師左甚五郎の偉業が語られます。日光東照宮の眠り猫の話だけに、知っている大人も多いはず。 子どもたちには、語りの面白さを味わってもらいたい作品です。 伝説の彫刻家だけに、彫り上げた作品についた逸話にも説得力があります。2021/09/16
oldman獺祭魚翁
26
さて名人として名高い左甚五郎の眠り猫の話。これも世話物ですね。2022/05/27
かもめ通信
17
世に名高い「日光の眠り猫」の誕生にまつわる講談話。さすがの名調子に思わず、声を出して読みたくなります。 祝 #福音館70周年 2022/05/20
おはなし会 芽ぶっく
15
宝井琴調さんの講談シリーズ。語り口調なので読みやすい。江戸時代の初め頃、左甚五郎利勝という有名な彫り物師がいて、日光にいる六兵衛という彫り物師と、日光東照宮に飾る猫の彫り物を争うことに…。2022/02/23
Cinejazz
12
〝「甚五郎さんが彫った鯉を池に入れたら、泳いだっていうじゃないか」 「木彫りの大黒さまは、げらげら笑ったとさ」 「彫った鷹が飛んでったてぇ話もあるぞ」「へ―、たいしたもんじゃ!」・・・その名人ぶりは、時の将軍家光公の耳に入り「上野寛永寺の鐘楼の柱に龍を彫らせてみよ」...夜な夜な柱を抜け出した龍は、不忍池の水を飲むと大騒ぎに! その腕を見込まれて、日光東照宮の門に飾る猫を彫ることとなり・・・〟江戸時代の稀代の彫り物師「左甚五郎利勝」伝説の講談絵本。 🐡🐉🐈2024/02/23