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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
104
読友さんの感想で知った本。日本人であるわたしは、当然のように縄文弥生時代から近代までの日本史を学んできたのですが、沖縄の子どもたちも同じなのでしょうね。でも、この本を読むと江戸時代までは、沖縄が琉球と呼ばれる独立した国家で、開かれた海洋国家として、日本や中国朝鮮東南アジアとかなり自由に交易していたことがわかります。異なる文化や宗教もおおらかに受け入れ、独自の形で発展していったことも。様々な人々が交流する場面が描かれた市場の絵のなんてすてきなこと。こんな歴史があったことをもっとたくさんの人に知ってほしい…。2020/07/05
やま
103
日本と中国などを結ぶ「かけ橋」として活躍した琉球王国の物語です。いまから142年前の1879年。明治政府によって琉球王国は廃止され、日本の「沖縄県」として新しい道を歩むまで琉球王国は存在したのです。日本本土と中国を結ぶ要衝の地にある沖縄は、その地理的な利点を最大限に活用して多くの国と貿易して富を得ていたことが分かる本になっています。現在は、アメリカ軍が、手放さないほど中国及びアジアへ軍を進めるのに格好の場所なのです。字の大きさは…中。2021.10.23読了。★★★☆☆2021/10/23
ゆみきーにゃ
94
あたしが読みたくて借りました。知らなかったことばかり。沖縄の平和、そして首里城の復興をお祈り致します。2020/11/19
☆よいこ
83
2019年10月31日の火災で首里城は焼失した。2012年に刊行されたものに巻末解説つけて、内容はそのままに出版されたもの。琉球と中国(明)との関係がわかる。琉球と日本の外交はお坊さんが担っていたと初めて知った。琉球は「つなげる国」だったのだと。▽沖縄行きたい2021/05/18
ちえ
57
〈琉球の歴史を探ることは「日本とは何だろう、国とは何だろう」という問題を考えるとき一つの手がかりになるような気がします。「日本」という国が多彩で変化に富んだ社会であったことを知ること、またこれからこのような国にしていくことが、そこに住むすべての人たちにとって、より良い社会になることではないかと思うのです◆作者の言葉〉琉球王国がアジアの国々との貿易で繁栄し、中国からも重要な国と位置付けられ、様々な文化から影響を受けながら独自の文化を作り上げていっていたことが改めてわかる。昔行った首里城を懐かしく思い出すなぁ2020/06/28