感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
263
作者のジャン・ブレットはアメリカのイラストレーター。冬が近づいて、冬眠の時期が迫っているハリネズミのハリーが、今年こそなんとか冬景色を見たいものだと奮闘する、というお話。この絵本も、生命はなんといっても絵。ほとんど細密画のように克明に描き込まれた動物たちやリサ、および背景。基本は徹底したリアリズムだが、目の表現だけわずかに擬人化をはかることで、動物たちに親しみのある表情を与えている。欠点を指摘しようがないくらいに上手いのだが、子どもたちからすればどうだろうか。大人から見れば、ほんとうに美しい絵なのだが。2024/11/01
よこたん
48
“また あくびが でないうちに、ハリーは きめました。よし、ことしは ふゆごもりの すあなに いかないで、ふゆじゅう おきていよう。” 眠くて眠くてたまらないはりねずみのハリーの表情がたまらない。大晦日、除夜の鐘を聴き、日付が変わるまで絶対に起きていようと勇んでいる小さな子どもみたい。まあ、気持ちとは裏腹に…な結果になりがちだけと。周りの動物たちがそれぞれ冬の素敵な様子を語ってくれたら、そりゃ見てみたくなるよね。丁寧に描き込まれた絵が愛らしく、ちょっと凝った構成になっていて、次の頁に進むのが楽しみだった。2021/12/20
たまきら
44
動物好きにはたまらない!牧場の動物たちとハリネズミが魅力たっぷりで、ワクワクしました。ハリネズミの生態をよく知らなかったので、この絵本で初めて冬眠すると知りました。かわいい一冊です♡2024/11/22
k sato
43
冬眠するハリネズミがいることを知りました( ゚Д゚)ハリネズミのハリーは冬ごもりの支度中。なんだか眠い・・・そんなハリーに動物たちは自慢します。白銀の世界、美しい雪の結晶、雪だるま・・・ハリーは冬ごもりの前にどうしても見たくなり眠気を堪えます。ところが、巣穴に向かう途中、雪の上で眠り始めてしまったのです!すると、そばに住んでいるリサがハリーを温かい小屋の中に連れて帰りました。ハリーは寝ぼけ眼でなんども外を眺め、冬の景色を楽しみました。そしてとうとう・・・病気で外に出られないときも同じ心情だなぁ。2023/12/30
anne@灯れ松明の火
33
遠い方の新着棚で。細かく描かれた表紙に惹かれて。冬眠をするハリネズミのハリーに、冬眠しない動物たちが冬の良さを語る。冬を体験してみたくてたまらないハリーは……。冬って、こんなに素敵なんだな~♪ 冬眠しない人間って、ラッキー?(笑) 皆さんの感想で、姉妹作があることを知った。早速探してこよう。2020/12/12