出版社内容情報
あるクリスマスイブの日、小さなフランタは、気の毒なおじいさんを助けるために、大きな勇気を振りしぼりますが・・・・・・チェコのクリスマスイブ。小さな男の子フランタが、ひとりで教会へむかいます。イエス様の生まれ故郷ベツレヘムから届いた灯りを、家のランプのろうそくにわけてもらうのです。しかし教会で思わぬ失敗をし、あわてて逃げだすことに。それでも、とちゅうで出あった気のどくなおじいさんを助けるために、知恵と勇気をふりしぼります。小さなフランタのやさしさに、心にぽっと灯がともるようなあたたかい気持ちにさせられます。
木村有子[キムラユウコ]
翻訳
出久根育[デクネイク]
イラスト
レンカ・ロジノフスカー[レンカ・ロジノフスカー]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
77
物凄く感動して読後、絵本を思わず抱きしめた。「森のおとぶくろ」のチェコ在住・出久根さん。やはり絵も素敵。小さなイエス様に会いたいフランタは亡き奥様の墓前に捧げるカーネーションを盗まれて困り果てるおじいさんを助けようとします。何だかクリスマスキャロルを思い出し、しみじみとロシアや祖父母や家族を思い出しました。クリスマスには必ず読みたい絵本です。2022/11/29
ゆのん
61
【絵本】絵本にしては文字が多い。絵は水彩画だと思うがフェルトのような暖かい質感を感じる。クリスマスイブの心暖まる話。主人公のフランタがとても優しく、正直で善良。一生懸命に素敵なクリスマスを皆に届けたくて極寒の中、小さな体で頑張る姿はちょっと泣けてくる。1682019/05/23
旅するランナー
57
銀座教文館ナルニアホールにて開催中の、出久根育原画展会場に置かれています。チェコのクリスマスイブのお話し。フランタ少年の優しさに、心にポッと灯りがともります。原画と絵本を見比べながら、素敵な時間を過ごします。2018/11/26
☆よいこ
56
ちいさなフランタは、協会にベツレヘムのひかりを貰いに行きます。フランタはドキドキしながら出かけて行きました。ところが、募金箱にお金をいれたら募金箱を詰まらせてしまいました。落ち込んで歩いていたら、同じく暗い顔をしたドブレイシカさんに出会います。ドブレイシカさんのために花を買うことにしたフランタでしたが…。▽児童読み物。チェコ共和国のクリスマスのお話。2019/12/19
ちえ
49
教会にクリスマスの灯りをもらいにいった6歳の男の子フランタに降りかかる冒険。クリスマスはやはり誰かを幸せにするために自分を使いたい💕フランタも勿論、フランタに向ける周りの大人達の目も優しい。出久根さんのさし絵もお話にピッタリのチェコのお話です✨🎄✨Merry Christmas🔔2019/12/24