日本傑作絵本シリーズ
生きる

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  • サイズ B5判/ページ数 44p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784834083262
  • NDC分類 E
  • Cコード C8792

出版社内容情報

谷川俊太郎の詩『生きる』が、初めて絵本になった。小学生のきょうだいと家族の夏の一日を描き、私たちが生きるいまをとらえる。生きていること いま生きていること……とさまざまな人生の瞬間の情景を連ねる、谷川俊太郎の詩『生きる』が初めて絵本になりました。小学生のきょうだいと家族がすごすある夏の一日を描き、私たちが生きるいまをとらえます。足元のアリをじっと見つめること、気ままに絵を描くこと、夕暮れの町で母と買い物をすること……。子どもたちがすごす何気ない日常のなかにこそ、生きていることのすべてがある、その事実がたちあがってきます。

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
谷川俊太郎 1931年、東京都生まれ。『谷川俊太郎詩集』『定義』(ともに思潮社)、『散文』(晶文社)など著書多数。子どもの本の仕事も『あな』『いろ いきてる!』『わたし』『ことばあそびうた』『みみをすます』『おーい ぽぽんた』(以上福音館書店)など多数ある。東京都在住。

岡本よしろう[オカモトヨシロウ]
岡本よしろう 1973年山口県宇部市生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。絵画・立体・動画・インスタレーションまで、幅広く創作活動を行っている。絵本に『きょじんとみち』(ブックオフコーポレーション&フジテレビKIDS)、『100円たんけん』(中川ひろたか文/くもん出版)。挿絵に『ぼくたちに翼があったころ』(タミ・シェム=トヴ・作、樋口範子・訳)『七十二歳の卒業制作』(田村せい子・文)(共に福音館書店)などがある。「たくさんのふしぎ」には、当作品のほかに『まちぼうけの生態学』(たくさんのふしぎ傑作集)、『おいかけっこの生態学』(2015年9月号)(共に遠藤知二文)がある。現在神奈川県在住。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

235
生きているということ、いま生きているということ。谷川俊太郎さんの「生きる」という詩が絵本になった。くしゃみをすること、あくびをすること、泣いたり、笑ったり、その姿を見ているということ。その当たり前の日常がいまあるということ。それがどれほど幸せなこと、満たされていることなのだろう。繰り返し言葉を紡ぐことで、その尊さが心のなかに沁みていく。朝に目が覚めたということ、一日が始まるということ、元気が湧いてくる。詩、それは不思議な力を持っているもの。歩いていこう。立ち止まってみよう。いまというものを考えさせるもの。2024/12/26

200
谷川さんの詩の絵本。詩も絵が素晴らしいです。生きるっていう純粋でまっすぐな言葉が刺さってきます。生きるとは?日常の何気ないひとこまを、何気ない気持ちで過ごすこと、当たり前の毎日の当たり前な風景であること、それを感じられること。生きることって、とても単純で、気に留めないテーマな気がします。なんのために生きているのか?自信をなくしたときに考えてしまうことがありますが、生きている当たり前に見たり過ごしたり感じていることをもっとじっくり味わうのも良いものかもしれません。2017/06/11

けんとまん1007

144
生きる。改めて考えることは、そうそうないと思う。毎日、毎日、息をつく間もないくらいに、時が過ぎていく。ふっと、気がつくと・・・・というこっとが多いように思う。日常の何気ないこと自体が、生きることでもある。ただ、その中で、時を止めて考えてみることも大切だ。そんなことにきづかされるきっかけを与えてくれる谷川俊太郎さんは、さすがだ。だからこそ、いつまでも、読もうと思うのだ。2017/08/06

読特

122
蝉の死骸に群がる蟻を公園の片隅で眺める男の子。鏡台の前でネックレスをしてみる女の子が、次の瞬間にはお絵かきをしてる。商店街で買い物をして、台所で夕食の準備をする。祖父の誕生日をケーキで祝う。1日が終わり布団で眠る。2人を見守る母。…生きる。生きている。だから感じる。まぶしい。喉が渇く。泣ける。笑える。怒れる。犬は吠え、鳥ははばたき、美しいものに出会い、悪いものを拒む。地球は廻って、人を愛して、今を生き、そして、今は過ぎる。…ミニスカートが新鮮に感じられたころ、自然に出てきた言葉を書いた詩人はもういない。2025/02/02

国士舘大学そっくりおじさん・寺

115
ご存じ谷川俊太郎の詩の一篇を絵本にしたもの。私は谷川俊太郎と相性が悪く、その詩を読んでもピンと来た事が無いのだが、これはやられたな。絵の力が大きいのかも知れないが、これはちょっと泣きたくなった。近頃私は、自分は生きていなくても構わない余計者の様な気持ちでいっぱいだったからかも知れない。読めばこんな私でも確かに生きていると思い、みんなと同様、普通に生きている人間の一人に過ぎないと思ったのだ。人間は生きる。私は人間である。だから生きる。当たり前で嬉しい。それが宗教ではなく、詩でわかる事が余計嬉しく思えた。2018/01/14

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