出版社内容情報
庭のアリも、海の魚も、人も、すべての生きものは仲間です。大昔の細胞からわたしたちへ、受けわたされてきた「いのち」の物語。庭にいるアリとわたしたち人間は仲間です。魚も、草や木も、キノコやコケ、細菌も、すべて仲間です。なぜかといえば、すべての生きものの歴史をさかのぼってゆくと、38億年前地球上に生まれた、ひとつの細胞にたどりつくからです。長い長い時間のなかで、さまざまな生きものが生まれたり、滅んだりしながら、細胞はわたしたちへ受けわたされてきました。わたしたちはどこからきたのか? 壮大な「いのち」の物語を描きます。
中村桂子[ナカムラケイコ]
中村桂子 1936年東京都生まれ。東京大学理学部卒。理学博士。国立予防衛生研究所、三菱化成生命科学研究所、早稲田大学教授、東京大学客員教授などを経て、現在、JT生命誌研究館館長。『自己創出する生命』(筑摩書房)『科学者が人間であること』(岩波書店)『生命誌とは何か』(講談社)ほか著書多数。
松岡達英[マツオカタツヒデ]
松岡達英 1944年新潟県生まれ。日本はもとより、中南米、アフリカ、東南アジアなどの豊富な取材経験をいかした、数多くの自然科学絵本を描いてきた。『くさはら どん』『いけのおと』『ちきゅうが ウンチだらけに ならないわけ』(以上、福音館書店)、『野遊びを楽しむ 里山百年図鑑』(小学館)ほか著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
51
「あなたはどこから来たのでしょう」「あなたはあなたとしてこれまで生きてきた年月だけでなく、38億年前に生まれた細胞から続く生きものの歴史があるから、今ここにいるのです」▽壮大ないのちのつながりの中では、私たちはアリのようなもの。付録「大陸移動マトリョーシカ」付き。2019/01/22
みっくす
43
小1長男お父さんと読みましたが、ちょいと早かったかな。チラ見しただけですが、内容はとても良さそうだったのでまた借りてみます。2017/05/08
たまきら
27
おお、これはわかりやすい!生命の不思議さをかたるときの、大切な基礎知識が満載されています。それでこのページ数!生物の歴史の面白さを、イラストとともにじっくり楽しめます。2021/04/27
ほんわか・かめ
24
私たちは地球上の生き物を「人間」と「それ以外」とに分けて考えがちですよね。この本で命のつながりを見ていくと、最後は生き物すべてが同じ祖先に繋がることがわかります。中学年頃まで古生物学に夢中だった長男に出会わせてあげたかったな。絵/松岡達英〈2015/2017書籍化〉2022/02/27
こゆ
12
6歳、新小1。まなびライブラリーにて。どのような生き物も、生物の誕生まで遡れば、元は一つだったってこと。ちょっと子どもには難しいかなと思ったが、母子ともに好きな松岡達英さんがイラストだったこともあり、一応最後まで読み切った。どのように分岐して人類に至ったのか、ちょっとは理解できたかな。この方の絵は、やっぱり良いな。多くの命が絶命した歴史が5回もあることは、大人にも驚きだった。2020/04/13