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福音館文庫
赤毛のゾラ〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784834083071
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8297

出版社内容情報

盗みを繰り返しながら、したたかに生きていくゾラと仲間たちだったが、ある事件をきっかけに市長や警察から追われることになり……。赤毛の少女ゾラとその仲間のみなしごたちに牢屋から助け出され、「ウスコックの戦士」と名乗る彼らの仲間入りをしたブランコ。「ウスコックの戦士」たちは、古城「ネハイ城」をねぐらにして、時には食べるために盗みも働き、ごろつきとさげすまれながらも、力強くしたたかに生きていた。そんなある日、ある事件をきっかけに彼らは市長や警察から追われることになる。そんななか、彼らを対等な人間として扱う大人たちもいて……。

クルト・ヘルト[ヘルトクルト]
ヘルト・クルト ドイツ東部イエーナ生まれの児童文学作家、詩人。本名Kurt Kl?ber。1933年にナチス政権の弾圧を逃れ、スイスへ移住。スイス市民権を得る。1948年まで執筆活動を禁じられたため、クルト・ヘルトの偽名を使う。本書のほかの主な作品に『ジュゼッペとマリア』がある。

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
酒寄進一 1958年生まれ。和光大学表現学部総合文化学科教授。ドイツ文学翻訳家。シーラッハ『犯罪』(創元推理文庫)で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞。主な訳書にテツナー『黒い兄弟』、イーザウ『盗まれた記憶の博物館』(以上あすなろ書房)、セシェ『囀る魚』(西村書店)、コルドン『ベルリン1919』『ベルリン1933』『ベルリン1945』(理論社)他多数。

西村ツチカ[ニシムラツチカ]
西村ツチカ 1984年生まれ。漫画家。2010年、短篇集『なかよし団の冒険』(徳間書店)でデビュー。同作で、第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。他の作品に『かわいそうな真弓さん』(徳間書店)、『さよーならみなさん』(小学館)がある。また、インディー出版レーベルのDIORAMA BOOKSが発行する漫画雑誌「USCA」「DIORAMA」にも漫画を発表している。

内容説明

赤毛の少女ゾラと仲間のみなしごたちに牢獄から助け出され、「ウスコックの戦士」と名乗る彼らの仲間入りをしたブランコ。彼らは、古城「ネハイ城」をねぐらに、食べるためには盗みも働き、ごろつきとさげすまされながらも、力強くしたたかに生きていた。そんなある日、ある事件をきっかけに市長や警察から追われることになる。その一方で、彼らを対等な人間として扱う大人たちもいて…。

著者等紹介

ヘルト,クルト[ヘルト,クルト] [Held,Kurt]
1897年ドイツ東部イエーナ生まれの児童文学作家、詩人。本名Kurt Klaber。1933年にナチス政権の弾圧を逃れ、スイスへ移住。スイス市民権を得る、1948年まで執筆活動を禁じられたため、クルト・ヘルトの偽名を使う。本書のほかの主な作品に『ジュゼッペとマリア』がある。1959年没

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。和光大学表現学部総合文化学科教授。ドイツ文学翻訳家。シーラッハ『犯罪』(創元推理文庫)でえ2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞。主な訳書にテツナー『黒い兄弟』、イーザウ『盗まれた記憶の博物館』(以上あすなろ書房)他多数

西村ツチカ[ニシムラツチカ]
1984年生まれ。漫画家。2010年、短篇集『なかよし団の冒険』(徳間書店)でデビュー。同作で、第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞。他の作品に『かわいそうな真弓さん』(徳間書店)、『さよーならみなさん』(小学館)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たぬ

13
☆4.5 なじみの薄い国の話というのは人々の服装、家の様子、暮らしぶりなんかが日本とは全然違っていて、価値観だって異なるから読んでいてとても新鮮なんだよね。でも市長ムカつくからマグロの代わりに死んだ犬を生け簀に入れて贈っちゃおう♪にはドン引き。昨日までお墓に葬ろうとしていた生き物をそういうことに使うって私の感覚では道義的にアウトもアウトなんだけど…。最後の市議会に放り込まれたゴリアンじいさんの演説はスカッとしたな。2024/10/26

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

11
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。赤毛のアンじゃないですよ~と紹介したい。2019/11/04

長くつしたのピッピ

4
自分たちを信頼し庇護してくれるゴリアンじいさんとの出会いが子ども達に大きな影響を与えた。子どもたちの窮状に見てみぬ振りをしていた大人たちに向かってゴリアンじいさんがやり込める場面は小気味良かった。後半は大人対子どもの対決が痛快だった。また、大人たちが子どもたちのいたずらを許しそれぞれの居場所を与える結末は、児童文学らしくしっくりとなじめた。何より一番悩ましかったのは、東欧の文学である本書のあまり馴染みのない登場人物の名前。2017/01/22

ちゃーちゃん

3
ゾラとブランコたちはセニュの町で騒動を引き起こすが、それも一つには生きるため、もう一つは正義のため。しかし、市長をはじめとする権力を握る人たちによって、追い詰められていく。でも、ゴリアンじいさんはじめ、ブランコたちに味方してくれる人たちもいる。人としての生き方も物語の面白さの中で優しく自然に説いていてくれる。2017/05/07

ユーコ

2
たくましく跳ね回るみなしごたちの言動は痛快。彼らは確かに悪ガキだ。だが、そうさせたのは誰なのか。大人の責任を問うゴリアンじいさんの演説は白眉。じいさんの「この地上では、子どもはみな平等だ」という言葉の向こうにナチに弾圧され亡命したクルト・ヘルト氏自身の姿が見えてじーんとした。2016/12/03

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