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出版社内容情報
おっかあが病気だという知らせに、たぬきえもんは急いで家に帰ろうとします。ところが日が暮れ、峠で化け物につかまってしまい…。
ある日、役者のたぬきえもんが、隣村で芝居をしていると、おっかあが病気だという知らせが入ります。おっかあが心配で急いで家に帰ろうとしますが、化け物が出るという峠で日が暮れてしまいます。案の定、たぬきえもんは化け物につかまってしまいました。ところが、化け物はたぬきえもんを人間に化けたたぬきだと勘違いし、峠を通りたかったら、ほかにももっと化けてみろと言いました。山梨の昔話。
【著者紹介】
藤巻愛子(ふじまき あいこ) 1940年、山梨県生まれ。県内外の昔話を語り続けている。山梨むかしがたりの会代表。日本民話の会会員。絵本に『甲府くうしゅうの話かみず』(私家版)、CDに『昔話ふるさとへの旅-山梨』(キングレコード)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
30
【大人こそ絵本】よくできたお話しです。語り継がれるうちに洗練されたのでしょうね。語り部から聴けばもっと心に響きそう。2025/05/31
杏子
18
1年生に読み聞かせ。山梨の方言で描かれた昔話。私も知らない言葉も出てきた。『はちゃ』なんて初めて聞いた!方言も住んでいる地域で違うし、年代でも違う。だんだんすたれていくのか?それを食い止めるためにもこういう昔話の形で伝えていくのもよいと思った。2017/12/13
しぃ
15
方言なので読み聞かせにちょっと手こずりましたが、昔話はやっぱり子どもたちの引き付け力が違いますね。最後までしっかり聞いてました。5歳には最後のオチが伝わっただろうか…2023/08/12
たーちゃん
14
息子は「うわ!ばけもん出たー」と言っていました。2023/03/17
ヒラP@ehon.gohon
10
「たぬきえもん」という変わった名前にしては、親思いで立派な役者さん。 ついつい話に呑み込まれてしまう面白さがある絵本です。 たぬきのように「化け上手」が、化け物退治につながるのですから、役者稼業が身を助けるお話。 山梨の方言と、どことなくユーモラスにも見える絵が印象的でした。 機転をきかせて金持ちになったたぬきえもんですが、お金は村人たちと分けあったところが、素晴らしいですね。2016/06/07