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出版社内容情報
瓜姫がはたを織っていると、あまんじゃくがやってきて、さらって木にくくりつけます。その後、あまんじゃくは瓜姫になりすまし……。
川で洗濯をするおばあさんのもとに、瓜が流れてきました。家に持ち帰ると、瓜の中から小さい女の子が現れたので、その子を瓜姫と名づけ育てます。器量よく成長した瓜姫はお殿様のもとへ嫁入りすることになりましたが、ある日、ひとりではたを織っていると、あまんじゃくにさらわれ、木にくくりつけられてしまいます。いよいよ嫁入りの日、あまんじゃくは瓜姫になりすまし、嫁入りのかごに乗っていこうとしますが……。
【著者紹介】
稲田和子(いなだ かずこ) 1932年、岡山県生まれ。1955年ごろから昔話の採集、研究に着手。山陽学園短期大学名誉教授。再話に『くわずにょうぼう』『しょうとのおにたいじ』(以上、福音館書店)『天人女房』(童話館出版)、編著書に『日本昔話百選』(共著、三省堂)『かもとりごんべえ』(岩波書店)『子どもに語る日本の昔話 全3巻』(共著、こぐま社)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
43
日本の昔ばなし。桃太郎のようにはじまる冒頭。瓜から生まれた機織り上手な瓜姫は、おじいさんおばあさんが留守をしている間にあまんじゃくに連れ去られる。さるかに合戦のカニのように傷めつけられ、着物を奪われて柿の木に縛られてしまった瓜姫。その瓜姫の着物を着、見事にすり替わったあまんじゃくだけど…。あまんじゃくの最後が残酷!でもあまんじゃくは瓜姫とすり替わって姫になりたかったのかな〰って考えるとちょっと滑稽で笑えます。機織りのリズミカルな音も心地よい。結びは“むかしかっぷり、どうらんけっちり”2021/05/14
ヒラP@ehon.gohon
29
『うりこひめとあまんじゃく』のタイトルで、同じお話をいくつも読んでいますが、稲田和子さんの再話は、言葉がとても滑らかで、聞きやすいお話になっていると思います。 小西英子さんの絵も、とても清々しさを感じます。 随所に盛り込まれたオノマトペ、地方色豊かな表現、民話の味わいが溢れています。 高齢者施設で読み聞かせする絵本を探していたのですが、とても良い本に巡り会いました。2022/06/02
鴨ミール
20
絵もストーリーも無難。あまんじゃくが懲らしめられるようすは、描かれていない。2020/05/24
りなお
17
図書館本。昔話が読みたくて選んでみた。桃太郎の女の子版?あまんじゃくの最後が残酷だった。絵は好き。2021/03/05
たまきら
17
オタマはうりこひめとあまのじゃくが好きです。どんなバージョンで読んでも興味津々。2016/05/02