出版社内容情報
数々の危険をくぐり抜け、荒野でたくましく生きるキツネの姿を描く。カナダの美しく苛酷な大自然が生んだ動物物語の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
93
カナダの豊穣な森をたっぷりと味わえた。ある時は小動物になってキツネの老獪さに震え、ある時は子ギツネになって父親の頼もしさに安堵する。賢くて生きる力に溢れたレッド・フォックス。擬人化するのでなく、あくまでもキツネとしてリアリティのある存在なのが良い。剥製師でもあるというチャールズ・リビングストン・ブルの挿画も、動物たちの力強い美しさを見事に描いている。2016/11/10
花林糖
14
(図書館本)表紙のキツネに惹かれて借りたら大当たり。擬人化していないのも◎、挿画も◎。息子が大きくなったら読んで欲しいな。(購入)2016/12/23
おはなし会 芽ぶっく
9
カナダの森林が舞台。アカギツネのお父さんが家族を守るおはなし。挿絵に説明があるのが特徴的。 令和2年度、5年生ブックトーク授業。テーマ【やま場のある本】国語の単元で『大造じいさんとガン』を勉強中の5年生。やま場(クライマックス)のある本を先生からリクエストされ選書。紹介本のリストと一緒に簡単な感想文の宿題を出しました。夏休み明けが楽しみです。教科書にも紹介が掲載されていましたが、この本を知った時、読んでほしい5年生女子の顔が浮かびました。案の定食いつきが良かったです。2020/07/22
ぱせり
7
知力・体力ともに群を抜くきつねが次々に襲い掛かる危機をどのように切り抜けていくか、たくさんの見せ場に心躍らせながら、夢中になって読んでいた。森では、誰もかれも、必死で生きている。ある限りの力を尽くして、森の中を生き抜いていこうとしている。その姿に心揺さぶられずにはいられない。豊かな森は「生きろ、生きろ」と歌っているようだ。 2016/08/15
おはなし会 芽ぶっく
6
教育出版国語 5年生 【令和2年度教科書掲載本】2021/05/24