ボクラノSF
シンドローム

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784834081374
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

飛来した謎の火球。沈みはじめる町。破滅の気配。次第に溶けあう日常と非日常。それでもぼくは、久保田との距離が気になって仕方がない。未だかつてない青春小説。

著者等紹介

佐藤哲也[サトウテツヤ]
1960年静岡県浜松市生まれ。1993年「イラハイ」でデビュー。

西村ツチカ[ニシムラツチカ]
1984年兵庫県神戸市生まれ。漫画家。2010年「なかよし団の冒険」でデビュー。2011年同作で、第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

40
★★★★☆ 「ボクラノSF」という児童向けSFレーベルから刊行された書下ろし作とのことだが、児童向けということで一般読者層に知られずスルーされてしまうのはあまりにもったいない傑作だった。ジャンルこそSFという形式を借りており、内容も懐かしのSFジュブナイル風であるが、この作品の注目すべきはそういった表層的な部分でなく、SFというジャンルの下に思春期男子の内面を描き切った部分にある。起こっていることは至って非日常であるのに、主人公の男子の内面は全くそうでないというのがまた面白かったりする。2016/08/10

いちろく

31
迷妄に陥った主人公が現実を見据えるまでの物語、と受け取ればよいのか?地球外生命体の侵略により街が崩壊していく中で、想い人への迷妄を加速度的に進めていく内容。物語の序盤で“ぼくはどちらかと言えば精神的な人間"と自己分析している主人公の迷妄が、文章の表現や構成で作品として構築されていく点は、本当に凄いと思う。ただ、めんどくさい主人公に読者が付き合わされた印象も拭えない。非現実的な状況になれば、精神が混乱し迷走していく事も解らなくもないけれど、一人の女性のみにベクトルが向かう点は、重い。2019/04/10

ちゅんさん

24
すごーく感想が難しい。バーナード嬢で紹介されたり、一部の人は絶賛してるから結構期待して読んだけど、主人公があまり好きになれなかった。児童向けみたいだけど、これは大人向けだと思うな。まぁそれなりに楽しめたけどあまりおすすめはしません。2018/12/31

のこ

23
飛来した火球。少しずつ沈み始める町。現れた謎の生物。日常が壊れ、非現実が押し寄せる。それでもぼくは、久保田との距離が気になって仕方ない。■SF×青春。圧倒的な非日常のはずなのにものすごく青春。続きが気になって一気読みしました。■自意識過剰でぐだぐだあーだこーだ理由と理屈をつけて延々長々と語り喋るこの文体、森見節を思い出す。突然行数がずーっと同じになったり、会話だけで何ページにも渡ったり、とエキセントリックなところも面白いです。挿画も内容に合ってました。2015/04/06

miroku

22
モンスターパニック小説(B級指向)だが、自意識過剰の少年が主人公と言うあたりに特徴がある。自己完結していようとも、世界は自分の外にあるのでどうにもならない。にも関わらず自己完結しようとする精神がイタイ。2015/04/03

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