内容説明
魚が空を飛び、鳥は地中を泳ぐ不思議な世界。鰯とりの少年漁師ラビントットが暮らすカリンポリンの丘の小さな家へ、森から鮭漁師の一家がやってきました。この新しい同居にんたちが、一か月の「おなつね」で眠り続ける間、ラビントットは、くれない月に姿を消す魚たちの謎をめぐる、とほうもない旅をします…。優しく深いファンタジー、シリーズ第三作。小学上級から。
著者等紹介
越智典子[オチノリコ]
1959年、東京生まれ。東京大学理学部生物学科卒。在学中に英国エジンバラ大学動物学科留学
にしざかひろみ[ニシザカヒロミ]
1979年、神奈川県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。おもにペン(インク)・水彩を使用して作品制作をし、個展と国内外のグループ展で展示発表している。第10回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2012入選ほか、ポスター・装画のコンペティションで入賞・入選多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花林糖
9
(図書館本)ラビントット第三巻。この巻ではラビントットは、森から鮭漁師の一家がやって来て同居することになります。この巻も面白かったけれど①②の方が良かったかな。読んでいて優しい気持ちになれるお話でした。2015/09/21
しーまま
6
ラビントット3冊目。話は面白いけど、挿し絵が好みじゃないんだよねー。2014/07/08
2時ママ
3
次女 小6 ひとり読み。2022/04/13
863
1
ラビントット第3巻。相変わらず魚は空を飛んでいます。なんとなく優しくて、ほっとする話。2014/09/24
omasa
0
私の想像のはるか上を行く展開。地球を飛び出し月の世界へ、それも魚と共に。くれない月の月での魚の様子、これは魚の生態に詳しい人でないと書けない。そして自然保護や命のつながりという視点。科学者の知識と深い理解あっての物語。何となくホーキング博士の「宇宙への秘密の鍵」を思った。その魚版、by越智さん。見返しに「優しく深いファンタジー」とあることに納得。そしてこれからはラビントットの成長物語が読めそうで、ワクワクだ。今回もことわざが多用されている。別冊か巻末付録で、耳長族のことわざ辞典を載せてほしい。2020/11/29