著者等紹介
しまむらゆうこ[シマムラユウコ]
熊本県生まれ。1998年、童話「うさぎのラジオ」で毎日新聞小さな童話大賞受賞。また2002年、詩集『森のたまご』(銀の鈴社)で三越左千夫少年詩賞受賞。日本児童文学者協会、現代少年詩の会会員
たるいしまこ[タルイシマコ]
神奈川県茅ヶ崎生まれ。多摩美術大学卒業。2013年、『メガネをかけたら』(小学館)で、けんぶち絵本の里びばからす賞受賞。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
15
絵本の形ですが、文章が多くおはなし会では読みにくいのが残念。違う時に紹介しようと思います。ショーウインドウの大きなぬいぐるみのトラと、小さな子猫の温かいおはなし。からかうはずの子猫がいつしか愛おしくてなっていくトラ。ありえない出来事から、ラストは子猫は「コトラ」と呼ばれるようになります。2019/05/17
遠い日
6
ひとり読みに最適な幼年童話。テキストがしっかりとした分量があるぶん、物語の陰影が濃く読み応えがあります。おもちゃ屋タイガーのショーウインドウに飾られたぬいぐるみのトラ。来る日も来る日も退屈を持て余していたところへやってきた、小さな子猫。体色が同じだと言ってトラに懐く子猫とのやりとりが、徐々にふたりを近づけていく。師匠と呼ばせ、いい加減に構っていたところへのアクシデント。トラに漲った子猫への真情。奇跡は起きた!おもちゃやの店主はみんなわかっていたようです。2022/08/20
NakaTaka
4
絵本だけど少し文章量が多い。おもちゃやさんのショーウィンドウに飾られている大きなぬいぐるみのトラに起こる奇跡。ノラの子猫との愛の物語。子猫が愛らしいね。でき過ぎの話だけど低学年は感情移入できるかな。2014/11/25
ヒラP@ehon.gohon
4
捨てられた子猫がショーウィンドウの中のトラのぬいぐるみを、自分の親でもあるかのように慕ってきました。 トラが子猫に次々に課題を出して、じゃけんにするのですが、本当に健気に頑張ります。 なんだか、話の途中から本当の親子のように思えてきました。 そして、子猫が車道に飛び出して危機一髪のときに、奇跡が起こりました。 一緒に暮らすことになったトラと子猫。 とっても微笑ましいお話でした。 2014/08/09
のん@絵本童話専門
2
おもちゃ屋のショーウインドーに飾られたトラのもとに、毎日やってくるようになった野良の子ネコ。模様がそっくりだからといつかトラのようになれると信じている子ネコに、トラが修行をつけることになりました。その後ひと悶着ひと事件あるのですが、そこはお楽しみに。小学校低学年からの一人読みに、ランドセルブックスシリーズ。2021/11/01
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- 和書
- 田紳有楽 講談社文庫