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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
44
クラスの皆から「変なやつ」と揶揄われることが多いトキオは、学校が嫌いだ。そこで、暗い顔のトキオを心配した猫のミケが、まるで「不思議の国のアリス」のチェシャ猫みたいに、大活躍! そのミケのアドバイスを受け容れたトキオは、自分に対してイヤなことをされた時、その人に「なんでそんなことするの?」「なんでそんなこと言うの?」と言えるようになった。その結果、クラスのみんなが、<変なところがない子なんて教室に一人もいませんでした。みんな変な子だったのです。つまり、それがふつうだったのです>ということに、気がつく――。⇒2022/07/29
かおりんご
32
児童書。でも、使っている漢字が難しいから、4年生以上からかな?いじめがテーマ。人と違うことで嫌なことを言われているトキオくん。少しずつ自分で「どうしてそんなことをいうの?」と相手に伝えられるようになっていき、少しずつ周りも変わり始める。自分からいじめに向かっていくのはいいなと思う。いい話なんだけど、いかんせん漢字が難しいからな。そこがクリアーされたら、もっといいのにと思う。2016/07/17
てふてふこ
15
「変なの」はいじめに繋がる言葉。変だ変だと言われるトキオ君はそれに気付かず、淡々とした知識猫のミケに助けられる。だけど、皆変なとこがあるんだ。「他人の好きなものを変だと馬鹿にしちゃいけない」と教える絵本。2017/02/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
ネコのぬいぐるみのミケと通じ合っているトキオは学校生活が憂鬱。心配したミケが学校についていくと、トラのぬいぐるみを奪われそうになっていたので、ミケはその子をひとのみにしてしまいます。ある子の周辺だけ雨を降らせたり、ある子の机の中にハリネズミの一家を住まわせたりします。つまりはトキオはいじめにあっているので、ミケが復讐しているんですね。けれどトキオにしてみると、ミケのほうが理不尽な存在に見えてしまいます…。2020/03/22
ひさちゃん
7
正直、さし絵のテイストは自分好みではない。また、文章も読んでいて私の頭にはスッと入らず読みにくさを感じた。だけど、内容はいい。まわりのからかいや決めつけで学校が楽しくないとき、それがどういう状態なのか、どうしていけばいいかを、指教ではないカタチで伝えてくれる。内容は本当にいいのだけどな…。2023/08/20