内容説明
ぼくが舞台で落語を一席?そんなむちゃな!意地悪トリオの計略にはまって「特技発表会」に出演することになった雄馬は、頭をかかえて大弱り。でも今さらあとにはひけないし…。そこで、さえない若手落語家に弟子入りしたんだけれど、このにわか師匠がまた、たよりにならないことったら。ジタバタするうち、期日はどんどんせまってくる。さあ雄馬、どうする!?小学校中級から。
著者等紹介
赤羽じゅんこ[アカハネジュンコ]
1958年、東京都生まれ。青山学院大学文学部卒業。OLを経て結婚後、子どもに童話を読んでいるうちに自分も書きたくなり、自ら創立メンバーとなった複数の同人誌に作品を発表。1997年、『おとなりは魔女』(文研出版)でデビュー、同作で第八回新・北陸文学賞を受賞。日本児童文学者協会理事、「ももたろう」同人
きむらよしお[キムラヨシオ]
1947年、滋賀県生まれ。グラフィックデザイン、およびイラストレーションの分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねこ
9
人情がほどよく、ラスト、どうなるのかとハラハラドキドキ。おあとがよろしい作品でした。きむらよしおさんの挿絵もよかった。2018/05/28
7petit
9
長所も欠点もあるのが人間。それぞれのいいところを認めあい、信頼しあうおかしな噺家さんたちの存在が、まじめ+省エネ5年生雄馬の心を変えていくのがいいですね。「化け物つかい」を知っていたほうが、より面白く読めるのでは?高学年さんに。2014/06/16
mikki
8
省エネ人間!?(余計な事をしない!?)なんて同級生から呼ばれている5年生の雄馬くん。そんな男の子が噺家さんとの出会いで心の中が変化していく。色々なタイプの大人が出てくるんだけど、良いところも悪いところも子どもらしく受け止めていて、それが省エネ人間の雄馬くんの素直で良いところだな。子どもに読んであげたくなる本!2014/10/01
tomatobook
7
特技発表会で落語を披露することになった小5岡本雄馬くん、本当はいじめっ子に無理矢理推薦されたからで、恥をかきたくないからやりたくない。落語師匠の言葉...うまく演じきれば、自信がもらえる。失敗したらしたで、思うにまかせない歯がゆさ、くやしさを学べて人間が豊かになる。やらなければ、どっちもなしだ...さて、岡本くんはどちらも経験して素晴らしく成長したと思うな。2018/05/05
絵具巻
4
文京区立真砂図書館で借りました。2018/06/11