福音館創作童話シリーズ
切り株ものがたり

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  • サイズ A5判/ページ数 156p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784834080049
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

山中の小高い草地にある、年をへた大きな切り株―それは、さすらいの生活を送る山の民と、里の人々をわずかにつなぐ交流の場でした。そこにひっそりと置かれ、山の少女の手にわたった市松人形。代わりにもたらされたのは、小さな竹笛でした。そしてある日人形は、燃えさかる炎にのみこまれてしまいます…。思いがけない運命の転回。少年のひたむきな想いは、ふたたび少女に届くのでしょうか?小学校中級から。

著者等紹介

今井恭子[イマイキョウコ]
1949年、広島県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。外資系企業にセクレタリーとして勤務するうち動物行動学に興味を持ち、上智大学大学院でチンパンジーの石器使用行動を研究、理工学修士号取得。1984年から文筆活動に入り、当初は一般向けの随筆、小説を執筆、その後児童文学の世界へ。これまでに、第30回関西文学賞、第21回らいらっく文学賞、第12回小川未明文学賞大賞ほかの受賞歴がある

吉本宗[ヨシモトソウ]
1942年、静岡県生まれ。桑沢デザイン研究所、セツ・モードセミナーでデザインとイラストレーションの基礎を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

14
幻想的ですが、一途な恋物語として受け取りました。 偶然に出会った少女への思いは、その子のために持ち出した姉の市松人形が周一の人生を決めるまでに固くなっていきます。 家を勘当されてまで、周一の市松人形への執着は、姉と少女の前で焼かれた市松人形への畏敬だったのでしょうか。 古風な物語です、 その時の少女と再会できたのか、その時の思いに次の展開はあるのか、意味深なラストシーンでした。2022/06/21

河野孝之

1
大正時代後期の話と扉にはあるが、本文中には触れられていないので、ちょっと戸惑った。まったく関係ないが、関英雄の『ちいさな心の旅』を連想した。ヤマノシという設定は興味深かったが…。余韻を残す体言止めの作品だが、それがよかったどうかは悩ましいところ。主人公以外は、悪意ある救われない人物として描かれたままのように思えたのが、気にかかった。文章は練られていて達者で読ませるだけに三人称一人称語りではなく、あえて一人称であれば、気にはならなかったかもしれない。趣きのある佳作だと思うだけに蛇足まで。2013/07/07

だんまり

0
 新しい本だけど、古っちいにおいのする物語。時代背景と言うか、そういう時代もあったんだよ。という基礎知識がなかったら、ちょっとわかりづらいかも?2013/07/27

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