内容説明
フミが図書館で手に取った一冊の本、『どっちが家出?』―そこには、「家を出る」ことをめぐるふたりの女の子の、それぞれちがった行動が描かれていました。“理解のない親に反発して、ちょっとだけ姿をくらますこと”“早く自立できるように、ひとり暮らしの力を身につけること”。さて、どっちが、ほんとうの家出なんだろう?考えあぐねたフミは、作者に手紙を出してみることにしました…。小学校中級から。
著者等紹介
藤田のぼる[フジタノボル]
1950年、秋田県生まれ。秋田大学教育学部卒業後、都内の私立小学校教諭を経て、日本児童文学者協会事務局に勤務、現在事務局長。聖学院大学ほか講師。児童文学の評論・創作両面で活躍している
早川純子[ハヤカワジュンコ]
1970年、東京都生まれ。多摩美術大学で版画を学ぶ。版画の制作をしながら絵本や挿絵を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スイ
16
ページをめくって、扉の辺りに載っていた英語題がかなりの意訳だったので、あれ?と思っていた。 読み進め、後半でその英題に繋がった時には声が出そうに。 読み終えて本を閉じ、今度は日本語題を改めて見ると胸がいっぱいになった。 ああ、なるほど…! 大人のやり取りもきっちり書かれていて、子どもだけでなく大人も感じるところが多い作品だった。 手紙の使い方、章のタイトルも上手い。 娘がもう少し大きくなったら手渡したいな。2020/11/14
ぱせり
7
過激なタイトル、挿絵も不思議。家出の夢か。わたしたちのこの体が家なのかもしれない。古い家を脱ぎ棄てて新しい家を探すもよし、戻るもよし。子どもが小さかったころ、熱中してしきりに作っていたヒミツキチ。あれも一種の家出だったかな。どこか遠いところに飛びたっていくための無意識の練習だったのかな。2013/06/22
ヒラP@ehon.gohon
5
タイトルからは想像できない、清々しいお話でした。 「家出」は、子どもの自立という観点で描かれていました。 故意であれ偶然であれ、家から離れてしまうことで、子どもが成長するのであれば「家出」はいいものかもしれません。 直接面識のない、世代を越えたやり取りがさわやかでした。 登場人物を鶴(?)と亀になぞらえた不思議な挿絵が印象的でした。2015/05/16
ゆか
4
面白かった。一冊の本の二人の家出にどっちが本当の家出なのか疑問に思ったフミが作者に手紙を出すことから物語が始まる。この導入部、好き。返事を書いた作者の日常や、フミの友達の家出などの別の要素も面白い。作者文子が、フミに出さなかった手紙の中に、大人にも家出をする権利があり、だれでも心のどこかでは家出を夢見ていて、(たぶん)誰でも家出を実行する力があるのだと思うようになりました。たとえ、おじいさんやおばあさんになっても・・・。というところが良かったです。2013/10/24
る*る*る
4
読後の感想、質問を作家に手紙で出す。ーいいですね〜☆図書室で、「作家に手紙を書こう!」企画をやりたいと思っていたので、楽しく読めた。秋の読書月間に♪2013/06/15




