内容説明
湯ぶね1杯分もの水を使って作られる天ぷらうどん。大量の石油を使い何千キロもの距離を運ばれるマグロ。工場の中で日光を浴びずにLED(発光ダイオード)で育てられる野菜。交配方法の進歩により20万頭をこえる牛の父親となった種牛。遠足にコンビニ弁当をそのまま持たされる子どもや、海を泳ぐ切り身の魚や四本足の鶏を描く子どもたち。現代人の“食”は、このままでいいのでしょうか?著者はそう問いかけます。“食”について一緒に考えてみませんか。
目次
食の環境負荷(熱帯の水事情;中食と外食;エビと日本人;ファーストフード;トウモロコシの奪い合い;マグロの寿司;日本は水を輸入している?;サンマ寿司;地中海の魚料理)
今どきの食(骨付きの魚;使い回し;お弁当;甘いものと塩からいもの;料理をしよう;食を楽しもう)
ハイテクと食(遺伝子組換えとは;遺伝子組換え食品;ポマト;野菜工場;IH;大震災からみえてきたこと;原発事故と食の安全)
生物多様性と食(なすびのいろいろ;ヒョウタンの奈良漬け;すき焼きのネギ;パスタの風土;麩;鹿ヶ谷カボチャ;クヌーデルとジャガイモ;和牛の世界;コシヒカリ一辺倒)
著者等紹介
佐藤洋一郎[サトウヨウイチロウ]
1952年和歌山県生まれ。専門は植物遺伝学。農学博士。京都大学農学部を卒業し、同大学院を修了後、高知大学農学部、国立遺伝学研究所研究員、静岡大学助教授を経て、2003年から総合地球環境学研究所教授。2008年から副所長を兼務。作物の起源や伝播の研究から、最近は農業と環境の開係史、食の未来などに関心を広げてきた
わでしんいち[ワデシンイチ]
1976年静岡県生まれ。絵描き(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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