内容説明
戦後の1946年から現在まで、年代順にある町の変貌と、男の子と女の子の成長を描いた絵本。
著者等紹介
道浦母都子[ミチウラモトコ]
1947年、和歌山市に生まれる。大阪府立北野高校時代から短歌をつくりはじめ、早稲田大学在学中に短歌結社「未来」に入会し、近藤芳美に師事。1980年、全共闘運動にかかわった学生時代を歌った歌集『無援の抒情』(雁書館、現在岩波現代文庫)で現代歌人協会賞、1991年、歌集『風の婚』(河出書房新社)で大阪日々新聞文化賞、2006年、和歌山県文化賞を受賞。現代歌人協会会員、日本文芸家協会会員
金斗鉉[キムトウゲン]
1953年、韓国ソウルに生まれる。18歳のときに日本に移住。広告代理店のグラフィックデザイナーを経て、フリーランスイラストレーターに。個展を1983年の「渋谷パルコGALLERY VIEW」以後、たびたび開催している。また日本各地の博物館、展示館など約70カ所のイラストレーションを制作。ライフワークとして「絵が描けない人のためのワークショップ」「幼稚園の先生とお母さんのための絵の教室」を開き、また、2008年から毎年ネパールの子どもたちに絵の指導をしている。日本図書設計家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶんこ
46
とても面白かったです。おじいちゃんおばあちゃんの田舎といっても、現在の街並みを見ると結構都会。畑が消え、川が埋め立てられ、ガソリンスタンド、ショッピングモール、新幹線と変化していくのが楽しい。特に埋め立てられた川がよみがえったのが素敵。緻密な絵も素敵で、じっくり眺めてしまいます。見開きページの絵をめくると当時の遊びや流行りが説明されているのもいい。右下に紹介されている唱歌も懐かしく、つい口ずさんでは、全部歌えると喜ぶ。最後の方で、戦争で破壊されていく都市がよぎり苦しくなりました。平和が一番。2022/09/07
しゅわ
26
【図書館】戦後~現代までのひとつの街の変化を追う形で人々の生活や遊びを解説。細部まであたたかいタッチで描かれていて、どこから見ても楽しい素敵な一冊です。童謡を一緒にうったり、昔ながらの遊びの解説をしたり…おじいちゃま・おばあちゃまとお孫さんとの会話の架け橋にもなってくれると思います。便利さと引き換えに失ったものに気付くだけでなく、未来への希望も見える内容が良いです。おススメの良書♪ 2013/08/22
わんつーろっく
25
おじいちゃん、おばあちゃんが孫に語る1946年から96年、そして未来へと続く定点観測の絵本。ページを行ったり来たり細部の小さな変化が楽しかったぁ。町並みの変化、行き交う人々、蒸気機関車が新幹線に、商店街が取り壊されショッピングモールに。いつの時代にも子どもたちの遊びが描かれているのもいい。そして遠くに見える富士山だけは変わらないシルエットにほっとする。1986年に竹の子族もどき?が描かれているのは、ちょっと違和感あったけど、地方での流行はその頃だったのかな。2022/09/17
どあら
22
図書館で借りて読了。大きくて、見ごたえのある絵本。P27 P31を特に懐かしく読みました(*^^*)2017/05/13
ゆにす
19
すごくいいです^^小学3年生の昔学習にもぴったりですね。子どもの遊びについてよくわかりやすいです。欲を言えば、食べ物のことももっと多くあったらよかったかな。昔から現代~未来への流れもいい感じで描かれています。2012/04/12