内容説明
畑から鳥たちを追い払う役目のかかし。でも、気のいいかかしは鳥たちとなかよくなってしまいました…。
目次
しんせつなかかし
モリーさんの庭
著者等紹介
イートン,ウェンディ[イートン,ウェンディ][Eyton,Wendy]
イングランドのダービシャー州生まれ。ブリストル大学で英語学・演劇・哲学を学んだ後、プロの劇団で役者として5年間活躍。7カ月間、各地の学校を公演で回った体験が、子どもの本を書くきっかけとなった。これまで3冊の作品集を出版。また数々の本に作品が収められ、ラジオやテレビ番組にもお話を提供している。現在はダービシャーの丘の上にある、8角形の形をした小さな家で暮らす
おびかゆうこ[オビカユウコ]
小比賀優子。東京都生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒。出版社勤務後、ドイツ留学を経て、子どもの本の翻訳や創作にたずさわる
篠崎三朗[シノザキミツオ]
福島県生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック専攻科卒業。現代童画会ニコン賞、高橋五山絵画賞受賞。絵本・児童書の挿絵など多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
157
絵本広がるランドセルブックス。しんせつなかかしとモリーさんの庭の2本立て。どちらの物語も、自然は自然のままであろうとすること、それは人間が求める美しさとはもしかしたら少し違うもの、そんな忘れそうで大切なことを思い出させてくれる。ここに棲む数多の生きものが、ありのままでありながら、手と手を取り合っていられたら、みんな笑顔になれるよ、その気持ちが絵本から溢れ出てくる。しんせつなかかしのおかげで、みんな幸せになれて、モリーさんの庭で安心して暮らせている。鳥は居心地の良い場所を求めて、春に咲く花は春を待っている。2024/02/10
小夜風
19
【小学校】ロバート・ウェストールの「かかし」を読んでから、かかしが怖いので(笑)、かかしの絵本?とためらいましたが、良かったです。「しんせつなかかし」と「モリーさんの庭」の二本立てです。どちらも小鳥たちが可愛い♪2014/02/28
Kumiko
15
鳥を追い払うためにかかしを立てたのに、そのポケットに鳥が巣を作り卵を産んじゃってる!おじさんに見つかってどうなることかとハラハラしたけど、おおらかなおじさんで良かったー。奥さんに知らせようと家に向かうラストが何ともほのぼのしてていい。教訓めいたお話にもできそうなのに、そうしてないのもいい。2016/04/28
あおい
13
鳥にせがまれるまま藁の髪や真鍮のボタンを分け与えたかかしが素敵なお返しをもらう「しんせつなかかし」美しく手入れされた庭と生き物が自然のまま暮らす庭。庭コンクールで優勝するのは…「モリーさんの庭」小学1、2年の子供達がひとりて無理なく読める本。2024/08/30
雨巫女。
13
《書店》幸福の王子と違い、案山子は、幸せになれてよかった。2012/01/15