内容説明
北国の山の中で開墾生活をはじめたトシちゃんの家に、ネズミ退治のため、雄ネコがもらわれてきた。野性味のある行動でふりまわしてくれる、そのトムのおかげで、家族に笑いが絶えなくなり―。ほがらかかつ懸命に生きた、作者の精神の記録。表題作と背景を同じくする知られざりし短篇「パチンコ玉のテボちゃん」も収録。小学校中級以上。
著者等紹介
石井桃子[イシイモモコ]
1907‐2008。埼玉県浦和生れ。1928年日本女子大英文科卒。文藝春秋社在職時『プー横丁にたった家』の原書に出合い、子どもの本に開眼、その後新潮社や自前の小出版社で児童書をつくる。戦後、宮城県鴬沢村で開墾生活を送るも、岩波書店の要請により帰京、入社し、岩波少年文庫等の編集に従事。創作『ノンちゃん雲に乗る』で51年芸術選奨文部大臣賞、また54年菊池寛賞など受賞多数。54年同社退社後米欧に留学する。翌年瀬田貞二らと「子どもの本研究会」発足、58年自宅で「かつら文庫」をひらく
深沢紅子[フカザワコウコ]
1903‐1993。岩手県盛岡市生れ。1923年女子美術学校(現女子美術大)卒後、画家の深沢省三と結婚。25年二科展入選。終戦を機に帰郷、雫石で開拓をはじめ、そのかたわら岩手美術研究所(現岩手大学美術科)を創設し指導にあたる。病を得たあと、55年に東京に移る。一水会、女流画家協会所属
箕田源二郎[ミタゲンジロウ]
1918‐2000。東京生れ。青山師範(現東京学芸大)卒。1950年世田谷区の小学校に勤務中レッドパージにより教壇を追われ、翌年から「新しい画の会」でリアリズムの美術教育をめざし運動する。64年いわさきちひろ、滝平二郎らと「童画ぐるーぷ車」発足。日本美術会代表、財団法人いわさきちひろ記念事業団理事長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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