福音館文庫<br> 山のトムさん ほか一篇

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福音館文庫
山のトムさん ほか一篇

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784834026658
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8293

内容説明

北国の山の中で開墾生活をはじめたトシちゃんの家に、ネズミ退治のため、雄ネコがもらわれてきた。野性味のある行動でふりまわしてくれる、そのトムのおかげで、家族に笑いが絶えなくなり―。ほがらかかつ懸命に生きた、作者の精神の記録。表題作と背景を同じくする知られざりし短篇「パチンコ玉のテボちゃん」も収録。小学校中級以上。

著者等紹介

石井桃子[イシイモモコ]
1907‐2008。埼玉県浦和生れ。1928年日本女子大英文科卒。文藝春秋社在職時『プー横丁にたった家』の原書に出合い、子どもの本に開眼、その後新潮社や自前の小出版社で児童書をつくる。戦後、宮城県鴬沢村で開墾生活を送るも、岩波書店の要請により帰京、入社し、岩波少年文庫等の編集に従事。創作『ノンちゃん雲に乗る』で51年芸術選奨文部大臣賞、また54年菊池寛賞など受賞多数。54年同社退社後米欧に留学する。翌年瀬田貞二らと「子どもの本研究会」発足、58年自宅で「かつら文庫」をひらく

深沢紅子[フカザワコウコ]
1903‐1993。岩手県盛岡市生れ。1923年女子美術学校(現女子美術大)卒後、画家の深沢省三と結婚。25年二科展入選。終戦を機に帰郷、雫石で開拓をはじめ、そのかたわら岩手美術研究所(現岩手大学美術科)を創設し指導にあたる。病を得たあと、55年に東京に移る。一水会、女流画家協会所属

箕田源二郎[ミタゲンジロウ]
1918‐2000。東京生れ。青山師範(現東京学芸大)卒。1950年世田谷区の小学校に勤務中レッドパージにより教壇を追われ、翌年から「新しい画の会」でリアリズムの美術教育をめざし運動する。64年いわさきちひろ、滝平二郎らと「童画ぐるーぷ車」発足。日本美術会代表、財団法人いわさきちひろ記念事業団理事長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

103
著者の石井桃子さんが終戦直後に実際に体験した暮らしを綴った本書は、生きるために必死だったのかもしれませんが、なんでもない暮らしの豊かさを伝えてくれています。 一緒に暮らす家族と猫や家畜、花と風と山と雑木林と小川、太陽と月....一生懸命働いて、おいしいご飯を食べて、夜はぐっすりと寝る.....猫のちょっとした仕草が笑いを誘い、暮らしの疲れがとれ、余計な力を抜いてくれます。幸せに暮らすというのは、こんな生活ではないでしょうか。 なにより、猫への愛情があふれるやさしい文章に、心がほどけます。2019/05/14

ふう

90
以前読んだ「家と庭と犬とねこ」に登場した、山の友だちが飼っていた猫。それがトムさん。今と時代や環境が違うので比べることはできませんが、こんなふうに自然の中で季節を感じながら暮らせたら、猫も人も幸せだろうなとうらやましくなりました。林や野原が遊び場で、動く小動物は全部餌。のびのびと走り回るトムの姿のなんて生き生きしていること。家族にとっても、笑顔と温もりで心を満たしてくれる大切な存在で、冒頭の詩とあとがきに胸が熱くなりました。足りないものだらけの貧しい暮らしですが、互いを慈しみあう豊かさにあふれていました 2019/05/31

みかん🍊

79
ほのぼのとした山での猫との暮らし、実際は開墾の暮らしは過酷で大変でほのぼのなんてしていられなかったのでしょうが、後書きによると1957年に最初に出版されたとか、随分前の作品なのに今でも猫の暮らしやしぐさは変わらないなあと思える、やはり変わったのは人間の暮らしばかりで猫は変わらない。家族の布団に潜り込んだり、お出かけについていったり、帰りを待ち構えたり、愛らしい行動が描かれていて可愛いトムさんに会いたくなる作品です。2016/01/27

miww

59
戦後、開墾へと北国に引っ越してきた家族とねずみ捕りのために貰われてきた猫トムのお話。たくさんのネズミに悩まされていた家族の元へとやってきた生まれたばかりのトム。カエルも取れなかったこがやがて逞しく成長していく過程と家族との日常が微笑ましい。ねずみ捕りという位置から大切な家族になっていくトム。山を駆け回り、家族に甘え、家族を出迎える姿が生き生きと描かれている。猫との生活が目に浮かぶ、猫の魅力が存分に味わえる作品でした。2015/12/25

たつや

51
児童書の翻訳で有名な石井桃子さんの著書だということを、読み始めて気づきました。訳同様、優しい文章で猫のトムさんを描いていきますが、実に猫の描写が細かく、目の前にトムがいるような気になります。同時収録の短編、「パチンコ玉のテボちゃん」も昔の村の描写が好きです。何でも売ってる「マガリカド」は村の銀座にあり、時代によって売るものも変わる。現代のコンビニの様なものなんでしょうが、売ってるものが、それだけ?と思えるのに、何でも売ってたという表現が時代を感じますが、いいなあと思う。2017/02/05

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