出版社内容情報
博物館から木彫りの像が盗まれた。耳のかけた像の謎を追って、タンタンは南米へと向かう。革命の嵐が吹き荒れる国で、タンタンを待ち受けていたのは……。耳のかけた像の謎とは……。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らん
22
博物館から盗まれたアルンバヤの呪物の謎を追い南米へと向かうタンタン。革命に振り回され銃殺されかけるも、何故か大佐に。その頃、地下資源利権を巡る国境紛争に、英米石油企業と軍需産業が暗躍。今作もかなり過酷な冒険で、よく生きてたな…と思う場面の数々。お酒で陽気になったタンタンは意外な一面でした。命令で動いている人達は自分の意思が一切なく、命令だけでしか動けないのがなんだか恐ろしいな…とも感じました。オウムがかわいかったです。2023/08/22
Willie the Wildcat
19
秘宝を巡る冒険。カーチェイスや原住民との死闘など、見所は多々あるも、やはり随所に盛り込まれる”おとぼけ”が売り?!本著では、「アルカサル将軍の暗殺を”繰り返し失敗”するシーン」かな。吉本新喜劇を少なからず彷彿!蛇足だが、タンタンでは”お酒”も、やはり重要な位置づけだなぁ、と感じる。(笑)2012/11/02
なおなお
5
今まで大川おさ武さんが一つ一つ手書きで台詞を書いていたのに、今回から機械的なフォントに…あの手書きがとてもよかったのに残念だ。 呪いの像を巡って今回も何度も命の危険に遭うタンタン。犬のスノーウィーも今回は結構ピンチ!2021/10/09
えろこ
5
副題的に、つまらなそうだったので、ずっと後回しにしていたのですが、決してそんなことはなく、さすがはタンタン・クオリティ(笑)。前半と後半で、作風が異なっていることから、この頃が作画面での過渡期だったのかな、とぼんやり考えながら読んでいました。シリーズ中レアな「酔っ払いタンタン」が見られて良かったです。2016/08/11
kumo
5
ここでタンタンの冒険旅行に宝探しの要素も加えられた気がする。もちろん、真実の追求に基づく上での話。 タンタンが射殺されそうなところは、革命に対する人々の姿勢を描き、それに左右される命ってのがまたつい笑ってしまう、本当はあかんけど笑 しかし何よりもスノーウィがピンチの場面にひやっときた。もしスノーウィに何かあったら、あいつらは無事ではいられなかっただろうな、うん(自己完結)2016/08/04