感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡部敬史/おかべたかし
111
某所で戦争や軍備増強の愚かさを指摘する絵本とあって、気になって読んだ。思ったよりも、そこまでメッセージ性があるわけでもなく、思ったより、馬鹿馬鹿しいのですが、それはそれで面白い。王様の服がパジャマみたいで面白い。敵が狐というのも面白い。思っていた本じゃなかったけどよかったですよ^^2022/12/26
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
61
素直にストーリーを楽しむのもあり、シニカルでユーモラスな寓話として子どもと対話するのもあり。先祖代々伝わる大砲を撃ちたくて仕方ない王さま。戦争がないのを残念に思っていたら、チャンス到来。領地の川で魚を獲っているキツネに向かって大砲を発射しました。すると、もっと大きな大砲を持ってきたキツネたち。たまらず逃げ帰った王さまはもっと大きな大砲を作らせて対抗します。もっともっと、もっともっと……メンツをかけた軍拡の行方は? そして結末は? 2003年11月初版。2016/02/13
山田太郎
39
深読みできそうな話ではあるけど、絵柄がほのぼのとして楽しい話ではある。あんまり娘わかってないけど。2014/07/29
anne@灯れ松明の火
35
二見さん原画展予習。タイトルと出だしは物騒だけれど、王様の大砲の相手が、大好物の魚を獲るキツネであるところが絵本の良さ、というのかな。キツネと対抗するため、もっともっと大きな大砲をと考える始めるのが怖いけれど、くすくす笑わせるつくりなのがいい。ラストものどか。笑わせながら、平和、戦争について考えさせてくれる。なかなか深い。2020/11/18
わむう
31
自慢の大砲を持っているのに戦争が起こらないため使うことができない王様。そんな時、キツネたちが自分の大好物の魚を捕っていることを聞きつけます。チャンスだとばかりに大砲を持ち出しますがキツネたちは王様の大砲よりももっと大きな大砲で向かってきます。負けてられない王様はキツネの大砲よりももっと大きな大砲や派手な大砲、変な形のものを兵隊たちに作らせ対抗しますがキツネが作る大砲には負けてばかり。いちいち驚く王様たちがシェーをしたりキツネの大砲の正体は葉っぱだったりと今の子どもたちにはわかるのだろうかと思いました。2020/09/28