内容説明
町の住民が次々と「ゆっくり症」に…原因はニャンだ?これはほうっておけないと、若き学者ネコ・ジョンが立ち上がった。青い小麦がゆれるフラワー島で待ちうけるのは、おかしなおかしな人たちと不思議なできごとの数々。小学校中級以上。
著者等紹介
南部和也[ナンブカズヤ]
1960年、東京に生まれる。獣医師。北里大学獣医学科卒業。その後、米国カリフォルニア州アーバインの「THE CAT HOSPITAL」で研修。帰国後、東京で猫専門の病院「キャットホスピタル」を開業する。東京在住
さとうあや[サトウアヤ]
1968年、千葉県に生まれる。桑沢デザイン研究所卒業。その後、長沢セツ・モードセミナーに学ぶ。第六回日仏会館ポスター原画コンクール佳作受賞。雑誌「母の友」「おおきなポケット」でも活躍する。神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おすし
24
【児童書小学校中級以上】ポート博士の助手のジョン(ネコ)は町の人たちが“ゆっくり症”になってしまった原因調査に小麦島へ。教訓的な示唆や、おっ、となる名台詞も飛び出すカシコイねこのドクターというシュールさと、ちょいちょいユーモアも散りばめられていて笑っちゃいますが、対象年齢のこどもならそういうの解らなくても冒険譚としてワクワクで面白いんじゃないかな。色々な効用があるキノコが出てくるのが、心が汚れた大人の私には若干ハラハラするけど(笑)2022/01/27
k sato
20
二足歩行の猫・ジョン博士(´▽`)ゆっくり症という謎の病に侵された町。その原因を突き止めるべく、ジョン博士はフラワー島へやってきました。シルクハットにステッキ、黒い鞄の出で立ちで現れた猫。理屈っぽい喋り方は研究者そのもの。小麦に謎を解くヒントがあると仮説を立てたジョン博士は、猫の嗅覚を頼りに原因キノコ・白トリコに辿り着くのです。しかし、あと一歩で問題解決と思いきや、ジョン博士が白トリコの餌食になり・・・キノコの薬効を巧みに組み合わせたストーリー展開はお見事。ジョンが女猫・アマンダに恋する展開も見逃せない。2023/11/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
『ネコのタクシーアフリカへ行く』で、トムのお父さんであるジョンが登場。今回はそのジョンが若い頃の冒険物語。 フラワー島でゆっくり病が流行り、ジョンの飼い主ポート博士もその病気に…。小麦島じゃなくてフラワー島?そこはメス猫のアマンダにキーワードが! 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。 2019/09/06
Willie the Wildcat
10
知人でもある著者から長男に頂いた作品。久しぶりに次男と読んだが、個性豊かなキャストとともに、トムのお父さんのジョンが”正式”のドクターになった活躍を描いている。ネコ好きでなくても親子で楽しめる一冊。2011/08/02
ぶち
5
地図が付いた冒険のお話は大好物。 子供も大人も、誰もが楽しめるお話です。 キノコのココットが食べたくなりました。 シリーズの他のお話も読みたくなりました。2018/01/10