こどものとも絵本
ぺにろいやるのおにたいじ

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  • サイズ B5判/ページ数 23p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784834023336
  • NDC分類 E
  • Cコード C8795

内容説明

人びとを怖がらせている鬼を退治しようと、王子や兵隊が鬼の城を攻めますが、簡単に追い払われてしまいます。そんな時、ぺにろいやるという小さな男の子が「引っ越してもらうように頼んでこよう」と、おもちゃを持って鬼の城へでかけていきました。

著者等紹介

ジョーダン,D.S.[ジョーダン,D.S.][Jordan,David S.]
1851~1931。アメリカの生物学者、教育家。ニューヨーク州に生まれた。インディアナ大学、スタンフォード大学学長を歴任。生物学に関する著書の他、世界平和や戦争に関する著書も執筆。子どもたちのためにも本を書いた

吉田甲子太郎[ヨシダキネタロウ]
1894~1957。群馬県に生まれた。早稲田大学英文科卒業。児童文学、米文学を専攻した。児童文学者協会に属し、少年少女雑誌「銀河」の編集長、明治大学文学部長などの要職についた

山中春雄[ヤマナカハルオ]
1919~1962。大阪に生まれた。青年時代をハルピンで過ごした。行動美術協会会員。国際美術展、現代日本美術展に招待され出品。その特異な画風は注目された。また、絵本の絵に新しい境地を開いて大きな影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

106
山頂の国王の城へ通じる谷の真ん中に通行人を脅かす鬼の城があり、武力抗争の最中おにに引っ越すよう説得しに行く少年。遊び道具を持ってきた彼に「りっぱなおしろですね」と褒められたおには、恥ずかしさから骨の入った箱を小さくすると中身は綺麗な麦わらに変わり城はテントに縮んでいた。この昔話の再話を担ったジョーダンは米国の教育家で平和活動家。話中に凝らされたメタファーや含蓄に注目すると、どのようなコミュニティから派生したのか想像するだけでも多彩な解釈が生まれそう。柔和で美しい作画は移民大国に生きる彼の祈りを汲んだもの。2024/04/01

ヒラP@ehon.gohon

32
力があって、魔法を持っていて、とても怖い存在のはずの鬼の正体があっけないほどに、無邪気な坊やだとわかって、ある意味衝撃的なお話です。 鬼のお面が、坊やと人々の間を引き裂いていたのですね。もう少し波乱があっても良さそうですが、この脱力感も嫌いではありません。2022/11/02

ぼりちゃん

22
王さまの城に行くためには怖い鬼の城の前を通らなければなりません。「ぼくが鬼をやっつけてやろう」王子が勇ましく出立するも逃げ帰るはめに。小さな男の子ぺにろいやるが言いました。「ぼくがね、鬼のところへ行ってどこかへ引っ越してもらうように頼んでこよう」。 …鬼ってほんとうに悪者?本来は鬼ではなかったものを鬼にしてしまったのは何だろう? 明かされる鬼の意外な正体。不思議な物語にチビは「なんで?なんで?」。君もいつかはこの絵本の意味がわかる時が来るだろうね。それまでは、この不思議な感覚を覚えておいてほしいな。↓2020/11/17

いろ

22
節分絵本として読む。だけど,平和や道徳をテーマとして読むのもいいかもしれない…と何度か再読して感じた。恐ろしいモノ,目障りなモノ,異質なモノに対して,接し方でこうも相手の出方は変わるものなのか! ぺにろいやるみたいに,好意的に相手を尊重する態度,心を開いて接する事で,乱暴な鬼が無邪気な子供に,頑丈な城が透明なテントに,変わるんだものね。息子もかなり気に入ってたけど,この絵本は,ちょっと不思議な雰囲気も感じるふわっとした仕上がりだから,ムズカシイ主題を意識せずとも,その味わいだけで何度も読み返したくなる。2016/02/08

どあら

21
図書館で読了。鬼退治というよりも友達になる感じのお話でした。2020/07/12

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