著者等紹介
広野多珂子[ヒロノタカコ]
1947年、愛知県に生まれる。スペインのシルクロ・デ・ベージャス・アルテスで美術を学ぶ。帰国後、児童書の世界に入る。絵本作品多数あり。また、さし絵の作品や児童書以外にも著書がある。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
52
あたたかな物語。目の見えない少女ふうは母親と二人暮らし。仲良しの友だちが秋祭りのための新しい着物を作ってもらうことを知り、自分も母親に頼むが……。娘のために無理をするお母さん。ちょっと心配になったが、優しい結末で良かった。広野多珂子さんの繊細な絵も魅力的。ラストのふうの笑顔に温かな気持ちになります。2023/11/26
ぶんこ
45
大判の絵本の中に、心のこもった素晴らしい絵が描かれていました。病気で目が見えなくなったふうちゃんが、友だちが親が織ってくれる着物を着て秋祭りに行くと知り、貧しいながらも働き者のお母さんに甘えてしまいます。お母さんが素晴らしいのです。毎晩藁草履を作ってはお金を貯めて、ふうちゃんの夢を叶えます。ふうちゃんも一人で織れるようになりました!赤く染めた布に、黄色の糸で刺繍したお花の着物。見えないからと手抜きをしないで、心を込めて刺繍したのでしょう。ふうちゃんの晴れやかな顔!大正から昭和にかけての農村の風景も素敵。2023/12/26
かおりんご
41
読み聞かせ(215)目が見えないふうちゃんと、女手1つでふうちゃんを育てるお母さんの話。目が見えないことが、絵からは伝わってこないし、子供たちの反応も今一つ。2014/11/21
鴨ミール
35
こちらで、読んだ方の感想を読んで読みたくなりました。大きいサイズなので読み聞かせに良さそう。声を出して読んでみると、とても読みやすい文章です。彼岸花が出てくるので、9月頃の読み聞かせで読みたいです。白い糸を染めるところがとても綺麗ですね。草木染につなげてもいいかも。まちのいちや秋祭りの様子は、ふうちゃんを探せ!みたいに探すのも楽しい。糸から着物を作る様子って今のお子さんたちには想像できないでしょうね、2024/01/11
たまきら
25
素敵な絵にひかれて。胸キュンのお話です。お祭りの見開きページがとても素敵でした。2019/04/28