福音館創作童話シリーズ
緑の模様画

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  • サイズ A5判/ページ数 378p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784834022896
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

三つ葉のクローバーのように心を結び合う。まゆみ・アミ・テト。三人の前に繰り返し現れる茶色い瞳の青年はだれ?白髪の老人がじっとそそいでくるまなざしの意味は?かつて若者が身を投げた塔の窓に映る謎の影、寮母が語る遠い日の心ときめく思い出。女の子たちが出会ういくつもの物語の網目には、ちいさな危機もひそんでいた…。小学校上級以上。

著者等紹介

高楼方子[タカドノホウコ]
1955年函館市生まれ。東京女子大学文理学部日本文学科卒業。1996年『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で路傍の石幼少年文学賞、1997年『キロコちゃんとみどりのくつ』(あかね書房)で児童福祉文化賞、2001年『十一月の扉』2006年『おともださにナリマ小』(フレーベル館)で産経児童出版文化賞、2006年『わたしたちの帽子』(フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館出版文化賞を受賞。現在、札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

73
小学生から中学生になる3人の少女たち。育ってきた環境もそれぞれ違っていたのに、あっという間に仲良くなれ、「小公女」がお話の軸になる。少し年上の青年への淡い憧れ、女の子の持つ少し面倒くさい心。たくみな伏線が明らかになり、素敵な物語に感動しました。全寮制の女学校、ちょっと憧れます。森さんのキャラクターがとても良かった。2017/10/04

はる

73
高楼さんは「十一月の扉」も好きだけれど、これはもっと好きかもしれない。3人の少女のきらきらした友情の物語。海外の児童文学のような繊細でリリカルな世界。懐かしい雰囲気に心が躍る。物語も「小公女」が重要な鍵となって登場。ワクワク。全寮制の女子高、何度も現れる不思議な青年、そして怪しい『塔の家』…。ああ、いいなあ。親友とただ一緒にいるだけで、それがたまらなく楽しくて、理由もなく手をつないで走りだしたくなる気分、凄く分かる。3人の少女の瑞々しさが愛おしい。表紙も素敵で何度も見返してしまった。2017/09/27

ぶんこ

69
其々が違った個性を持った、「小公女」の世界が大好きな少女3人が、不思議で素敵な体験をします。3人が一緒の時だけ出会う茶色の瞳の青年と、苦虫を噛み潰したような不機嫌なおじいさん。何となく不思議だと思いつつ振り回される3人。乙女心でツンケンしたりと微笑ましくなったり、まゆ子、テト、アミが可愛いのと、森さんの大らかさ、明るさに惹かれました。3人の仲の良さが、透さんの最期の数ヶ月をイキイキとしたものにできたと思う。2017/10/10

たるき( ´ ▽ ` )ノ

40
春を全身で感じさせてくれるようなお話。ふわふわと夢心地なところもあれば、少女たちの等身大の悩みも描かれ、ハッとさせられた。過去に戻ることはできないけれど、懐かしい何かを思い出させてくれる素敵な作品。2020/03/25

たるき( ´ ▽ ` )ノ

40
とっても爽やか!3月の終わりくらいに読むのがベストかもしれない。春の始まりの心踊るような、ふわふわと楽しい気持ちにさせてくれる内容。3人の少女たちのイキイキとした様子が、手に取るように伝わってくる。その一方で、日常に入り込んでくる闇や、心の醜い部分なんかも描かれていて、綺麗事だけで終わらないところもまたよかった╰(*´︶`*)╯♡2014/03/05

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