内容説明
校庭や園庭のすみ、あき地や道ばたにしぜんに生えている野草。95種の身近なざっ草をていねいにスケッチし、花の色やつるの形などから、ひとつひとつの名前をたどることができる図鑑。小学校低学年から。
著者等紹介
有沢重雄[アリサワシゲオ]
1953年、高知県に生まれる。出版社、編集プロダクション勤務を経て独立
松岡真澄[マツオカマスミ]
1956年、東京都に生まれる。75年に「美学校」絵文字工房、76~77年細密画工房、79年写真工房に在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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booklight
29
昔はなんでこんな本があるんだろうと思っていたけど、最近は面白く読んでいる。何の植物かを知る、というところに重きを置いて、花の色や葉の形で分類しているのが約100種類。植物の羅列だなぁと思いつつ、添えられている文が、ウシハコベ「めしべのさきが5本にわかれる」「くきが赤茶色」、ハコベ「めしべのさきが3本にわかれる」、オランダミミナグサ「めしべのさきが4~5本にわかれる」などとひらがな表記でも徹底しているので、思わず笑ってしまう。そしてニヤニヤしながら細部を読み始めてしまう。細部にも世界があるなぁ。2020/09/27
わっぱっぱ
27
幼少の頃、道端に生えている植物に勝手に名前を付けていた。「テンチャグサ」「タラコソウ」「ナミダノハナ」といった具合に。それらの本名が「ギシギシ」「イヌタデ」「オオイヌノフグリ」だと知ったのは、それから10年近くも経ってからだった。がっかりするよりも、(発見されている)生物には全て名前があるんだ!という今更な驚きと嬉しさにうたれたのを覚えている。どうやらその頃から自然が好きだったらしい。 これ、混沌氏に教わったのだが、登録の際、同じタイトルの本他にもあったのでこれじゃないかもしれない。が、非常に満足!2017/05/27
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
名前は分からなくてもよく見かける雑草の絵本。95種の紹介があり、身近なものを知る事ができます。2020/01/30
いろ
12
身近な雑草を季節ごとに紹介した図鑑絵本。息子が好まなさそうな本だけど,小3で初めての理科学習に因んで借りたら,少しは興味を持つかな~と。だけど,一緒に途中まで読んだら,「もう,ここまででいい。」一応,続きを読むつもりで,しおりを挟んでいたけど,結局読まずに返却^^; 絵がとても丁寧に描いてあって,よくある写真図鑑よりもずっと分かりやすいくらい。母(私)は,道端の雑草の名前が気になる方なので,「この草,何て名前だったっけ?」のために,手元に置いておきたいと感じた1冊。2016/05/11
遠い日
9
これはいい。校庭でなくとも道端に咲く雑草たちが、約100種類。あとがきがいい。「いきものや草花をすきになるには、まずなまえをしること」なぜなら「よくみかける子なのになまえを知らないとみぢかには感じませんが、おたがいになまえを知ったら、もうその子はともだちです」というもの。名前を調べやすいように、それぞれの特徴を季節と「つるでのびるもの」というふうに、印象で分けたカテゴリを用いている。見たことがあっても名前を知らない花の顔が、いっぺんに知り合いになったように、すっきりした気分だ。2013/03/11