福音館文庫
タランの白鳥

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784834022612
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8293

内容説明

タランの湖底に沈む青い玉、それはモコトルの父祖が退治した大トドの片目だという。「わしはタランの湖の底、泥に埋もれし青い玉。わしをさがし、ひろいあげてまつれ。さすればやがて大地の水もひき、タランの村によき日がおとずれよう」その役目が、いまモコトルに命じられた。少年少女に送る愛と甦りの物語。

著者等紹介

神沢利子[カンザワトシコ]
1924年福岡県に生まれる。95年、それまでの作品、業績に対して、巌谷小波文芸賞、路傍の石文学賞、モービル児童文化賞を受賞する

大島哲以[オオシマテツイ]
1926年愛知県に生まれる。中村貞以に入門。院展、新制作展(日本画部)をへて無所属。70年代のはじめに文化庁研修員としてウィーンに滞在、中近東などをまわる。朝日秀作美術展、現代日本美術展、インド・トリエンナーレ展、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ドイツなどの各種展覧会に出品。1999年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

21
オホーツク海に浮かぶ北の島を舞台にした神話的なファンタジー。作者は戦前サハリンで子供時代を過ごした。1990/03/19

りるふぃー

12
幼児向けの本をたくさん書かれている神沢さんですが、じつは エッセイや少し大人っぽい本で本領発揮できる作家さんだと思う。わかりやすく流れるような文章。安房直子さんの物語では信州の森の空気を感じられ、宮沢賢治では岩手の空気を。そして神沢さんの物語は 更に北上したアイヌの自然をたっぷりと味わえる。熊や海馬を殺す事を美化しているようにも感じたりするけれど、物語としてとても美しい。2020/02/06

Norico

12
子どもの時に読んだような気がする。タランの湖のほとりで生まれたモコトル。海馬と戦って死んだ父親と謎の占い師。そして綺麗な白鳥。ヤマトタケルもそうだけど、強く美しく短命な人は白鳥に生まれ変わるのは、周りの人の思いなのかなぁ2019/07/29

あおい

10
先祖が倒した海馬神の恨みがモコトルの父、モコトル本人へと襲いかかる。神のお告げを伝える怪しいチャム。次々試練を与えられるモコトルと彼を支える美しい妻。神秘的なお話。2019/10/30

祐子

2
樺太を舞台にした作品を始めて読みました。NHK-FMの青春アドベンチャーで放送されていて、全部聞けなかったので図書館で借りて読みました。鶴の恩返しのような話を想像していましたが、最後が胸が熱くなるような話でした。。。作家の神沢利子さんの作品をもっと読みたいと思いました。2016/04/15

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