• ポイントキャンペーン

日本傑作絵本シリーズ
シマフクロウとサケ―アイヌのカムイユカラより(神謡)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A4判/ページ数 31p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784834022285
  • NDC分類 E
  • Cコード C8795

内容説明

シマフクロウは羽を広げると2m程の大きな鳥で、大きな金色の目玉で四方八方に睨みをきかせることができます。だからこそ、危険をいち早く察知して村人に教えてくれる村の守り神と言われているのです。その迫力あるシマフクロウと、神の魚と呼ばれるサケの動きのある姿が、アイヌの伝統刺繍を生かした布絵によって表現されています。

著者等紹介

宇梶静江[ウカジシズエ]
1933年、北海道浦河郡生まれ。20代で上京、働きながら苦学。その後結婚、2児の母となる。次々に頼って上京してくる同胞のめんどうをみながら、1972年、朝日新聞の投書欄に「ウタリ(同胞)よ、手をつなごう」と呼びかける。これが反響を呼び、関東圏のアイヌ復権運動の草分けとなる。千葉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

88
厳しい北の大地に生きるアイヌの人々と動物たちが、素朴な言葉で静かに語りかけてきます。『自然の中で生きるものは、互いの恵みで生かされている。互いに敬意をもって生きなさい』と…。この物語を村の長から直に聞いたら、子どもは自分たちがいろいろなものに守られていることを感じるはず。つましいけれど、それはとても心豊かな暮らしです。話も味わい深いけど、この本の一番の魅力は絵、古布絵です。古布と太い刺繍糸が描く力強い絵は、シマフクロウの力強さそのもの。シマフクロウの賢明さと孤独が伝わってきます。2019/09/20

yomineko@ヴィタリにゃん

68
イケメン長身の宇梶剛士さんのお母様の静江さま。刺繍が素晴らしいです😊これら芸術作品と共に語られるシマフクロウとサケの物語。シマフクロウの目がとても大きくて印象的。波の模様がアイヌ伝統の模様になっている所が特に良い。アイヌ民族は人を殺さず自然を壊さず共存する事を使命として生きて来た。彼らの知恵を失うことなく後世に伝えなければならない。2023/09/28

ちえ

43
何て美しいカムイユカラ、最初目を通してから2回目は声を出して読んでみました。古布とアイヌ伝統刺繍で作られた布絵がカムイユカラの世界を余すところなく表現しています。表紙からギョロリとした大きな目玉に射ぬかれそうです。シマフクロウはかっと見開いた大きな目で村を守ってくれる村の守り神と言われてきたそう。全てのものが神様としてそれぞれの役割を持って人間を助けてくれる、だから毎日の暮らしのなかでそれぞれに敬意を持ち向き合うように、というアイヌの教えがシマフクロウのカムイチカプと神の魚サケとのやり取りで教えられます。2019/08/31

Shoko

35
図書館本。アイヌの神謡と力強い印象の古布絵(古布とアイヌの伝統の刺繍)から成る絵本。アイヌではフクロウや鮭に限らず、他のさまざまな動物や自然や家の中にあるものなど、色んなものに神が宿ると考えられる。以前に読んだ「ひとつぶのサッチポロ」も面白かったけど、今回は素敵な古布絵が一緒で、また良かった。2019/10/04

kayo

26
古布にアイヌ刺繍を施して描かれたフクロウの眼がギョロリと輝きます。始まりからアイヌの言葉の響きが面白く、これは声に出して読みたい一冊です。お話はアイヌの神謡で迫力ある絵と語られる神であるシマフクロウの威厳に満ちた姿に、アイヌの人が伝え残してきたものへの誇りが感じられます。先日的外れな発言をしたどこかの副総理にぜひ読んでいただきたく思います。2020/01/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/117770
  • ご注意事項

最近チェックした商品