内容説明
動物好きの石工、ジェロームじいさんが、ひとり静かに暮らそうと森のなかの隠居先にこしてきます。そこでおこる思いがけない出来事と、アライグマ、野生スカンクや子どもたちとの交流があたたかく描かれています。著者の自然や動物に対する深い愛が静かに伝わってくる作品です。
著者等紹介
モンゴメリ，ラザフォード［モンゴメリ，ラザフォード］［Ｍｏｎｔｇｏｍｅｒｙ，Ｒｕｔｈｅｒｆｏｒｄ］
１８９４年、カナダとの国境に近いノース・ダコタ州のいなかに生まれた。一度法律家になったこともあったが、決心して作家になり、生まれ故郷や、子ども時代をすごした山での動物たちを主人公に、たくさんの物語を書いた。１９８５年没
松永ふみ子［マツナガフミコ］
１９２４年生まれ。慶應義塾大学図書館情報学科卒業。たくさんのすぐれた作品を日本の読者に紹介した。１９８７年没
クーニー，バーバラ［クーニー，バーバラ］［Ｃｏｏｎｅｙ，Ｂａｒｂａｒａ］
１９１７年、ニューヨーク州に生まれた。スミス・カレッジとアート・スチューデント・リーグで美術を学んだ。１９５９年に『チャンティクリアときつね』、１９８０年に『にぐるまひいて』でコールデコット賞を受賞した。２０００年没（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
１２月予定の４・６年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。2019/11/03
ささ
1
とても面白い、いい本で、作者さんは動物がとても好きな方だとは思いますが、本書は、動物が人間のせいでひどい目に合うのが嫌いな方は読まないほうがいいかもしれません。それほどショッキングでもなく、残酷でもないシーンなのですが、少年のちょっとしたおふざけで、動物が殺されるというのは胸糞が悪かったです。 続き https://kodomonohonnnomori.hatenablog.com/entry/2018/12/31/0127072019/02/13
Alm1111
0
静かな語り口ながらじわじわくる。もう一つの『あらいぐまラスカル』といっていい名作。2017/09/28
ぱせり
0
偏屈な老人と、子どもたち、アライグマたち野生動物。ほのぼのとした関係が生まれる、絶妙な距離感が素敵です。少し懐かしい押さえたユーモアも好き。素朴な物語にぴったりのバーバラ･クーニーの挿し絵が嬉しいです。2008/11/22
のん＠絵本童話専門
0
バーバラ・クーニーさんの挿絵。ジェロームじいさんが森の動物たちと暮らすうちに、人にも心を開けるようになり、その変化を見たちょっとクセの強い子どもたちがジェロームじいさんを訪れるようになる。どんどん増えていく森の動物たち、2人の子どもたち、ジェロームじいさんとの関わりを温かく描く。高学年〜2025/02/12
