内容説明
ぼくが引っ越そうと思い部屋を探していると、不動産屋に格安の物件がありました。六畳間に台所、トイレ、それにお風呂まで。しかし、よく見ると借り手の条件の一つに、「毎日、お魚を食べる方」と、書いてあったのです。芥川賞作家が、主人公のぼくと猫との交流を生き生きとえがいた、動物ファンタジー。小学校中級以上。
著者等紹介
三木卓[ミキタク]
1935年、東京に生まれる。1959年、早稲田大学第一文学部露文科卒業。詩集『東京午前三時』でH氏賞、小説『鶸』で芥川賞、評伝『北原白秋』で藤村記念歴程賞、蓮如賞、などを受賞。詩人、作家として活躍し今日にいたっている
荻太郎[オギタロウ]
1915年、愛知県に生まれる。東京美術学校(現東京芸術大学)で洋画を専攻。現在、新制作協会会員。東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にゃおん
5
一昔前の児童書というのは奥が深いなぁ。ただ、漢字の少ないひらがなばかりの文章は読みづらかったです。2015/06/05
まりこ
3
「ぼく」が借りた家賃5千円サン・ハイツの大家さんはねこだった。 ねこの大家さんと対面した時に発した「ぼく」の言葉は「あ。きみは!」 ドラえもんと暮らすのび太のパパママ並の偏見のなさ(笑) 構えることなく他者を受け入れるしなやかさに尊敬の念がわく。大家さんであるねこに気を使う「ぼく」とねこ達のかけ合いがたまらなく面白い! 「ねこと人とでは、おなじものを見るにも、すいぶんちがう見方をしているものだなあ」 私とあなたもね。理解できなくても受け入れる。世界は広がる。2012/08/17
けいねこ
1
仕事場用の部屋を探していたぼくは、不動産屋で格安の物件を見つける。大家さんが出している店子の条件はちょっと変わっている。でも、なんとかクリアしてそこに行ってみると、なんと大家さんはねこだった……! 不思議な交流の中で語られるぬくもりと悲しみ。小学校中級以上向けとなっていますが、親の世代の子どもの頃の話をよく聞いていたり、この本が書かれた時代が舞台の本を相当読んでいる子でないと、ついていくのがむずかしいかも。2006/09/10
Akemi
1
息子の借りた本です猫大好き(^^)2012/06/09