福音館文庫
ソーグのひと夏―オリヴィエ少年の物語〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 491p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784834021899
  • NDC分類 K953
  • Cコード C8297

内容説明

オリヴィエはひとりで両親の故郷を訪れ、祖父母と叔父が住む鍛冶屋の家でひと夏をすごします。豊かな自然と昔ながらの暮らし、素朴で心やさしい人びと。父母の結婚をめぐる過去の秘密にふれて胸のつぶれる思いもしますが、「ソーグの国」の風と水と土とに深くいやされ、少年は未来へと歩み出します。

著者等紹介

サバティエ,ロベール[サバティエ,ロベール][Sabatier,Robert]
1923年、パリに生まれる。幼くして両親を失い、労働のかたわら勉学に励む青春期を送った。第二次大戦中は対独レジスタンスに参加。戦後、文学者として出発し、多くの詩集と小説のほか9巻に及ぶ『フランス詩史』、『死の辞典』などを著している。アカデミー・ゴンクール会員。パリ在住

堀内紅子[ホリウチモミコ]
1965年、東京に生まれる。74年から81年までを、家族とともにパリ郊外のアントニー市ですごす。慶應義塾大学文学部卒業。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mahiro

14
パリっ子の少年オリヴィエは亡き両親の故郷ソーグへ初めて行きひと夏を過ごす。リューマチが持病の優しい祖父、無口でぶっきらぼうな祖母、力強い鍛冶屋の叔父など素朴で美しく厳しい田舎の暮らしに馴染んでいく。地方の人々の強い郷土愛と結束、フランス語とは別の言語のような土地言葉へのこだわりと誇りなど私には理解し難い面もあった。少年はこの地に残りたく思うがここにいても先がないと知っている祖父に諭されパリに帰る、時は1930年代時代の波がやがて人々を呑みこむのだろう。シリーズ物と知らずに読んだが良かった、前作も読みたい2023/07/08

まあおば

1
両親を亡くしパリの叔母夫妻に育てられるオリウ゛ィエが夏休み父の故郷ソーグの、祖父母と父の弟ウ゛ィクトールの暮らす家に滞在する。野山を駆け回りソーグの人々の中で色々な体験をする。様々な話を聞かせてくれる優しい祖父、無愛想だけれど魅力ある祖母、叔父さんは蹄鉄工でたくましい。淡々と日常が綴られるがオリウ゛ィエが帰る日、私も泣いてしまった。読む者もたっぷりソーグを堪能し、家族の愛に浸るからかな? 2016/01/26

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