福音館文庫
積みすぎた箱舟

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784834021530
  • NDC分類 K482
  • Cコード C8245

内容説明

二十二歳の青年ナチュラリストが相棒と二人で出かけたカメルーンへの野生動物採集の旅は、刺されたりかまれたり逃げられたり、現地の人たちも巻きこんだ大騒動。手つかずの大自然の中に魅力的な動物たちの世界が生き生きと展開する、英国自然保護論者の草分け・ダレルの記念すべき処女作。

目次

第1部 エショビ(昼間の森;煙と小型ビーフ;大型ビーフ;夜の森;かみつく化石;ビーフとビーフを持ちこむ人々;ドリルとダンスとドラム)
第2部 バケベ(ヘビとタイヨウチョウ;アンワンティボやーい!;ンダ・アリ;ジュジュの効き目;チャムリーの生涯;湖の中の村;箱舟出発)

著者等紹介

ダレル,ジェラルド[ダレル,ジェラルド][Durrell,Gerald]
英国のナチュラリスト、作家。1925年インドに生まれ。動物園の飼育係を経て動物採集家として活躍、また『虫とけものと家族たち』ほかの著作で世界的な自然作家となる。自ら動物園をつくって絶滅危惧種の繁殖をめざし、また財団を設立するなどして動物保護の活動に終生献身した。1995年没

羽田節子[ハネダセツコ]
東京に生まれる。東京農工大学農学部卒。専攻は、昆虫生理学。おもな著書に『キャプテン・クックの動物たち』(科学読物賞)ほか多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mocha

98
70年ほど前の英領カメルーンへ動物採集に行ったジェラルド・ダレルの奮闘記。『虫とけものと家族たち』のジェリー少年は、若者に成長してもやっぱり動物まみれ。未知の生き物を手に入れるため、密林も洞窟もものともせずに突き進む。今の倫理観からすれば植民地主義とか動物愛護の立場から眉をひそめる向きもあろうが、自然の描写やのんびり・ちゃっかりしたアフリカの人たちとの会話が生き生きとして楽しい。2017/01/16

しましまこ

21
73年前!まだ22歳のジェラルド・ダレルさんがカメルーンで野生動物を採集。6カ月間のトンデモ冒険記。カメルーンの人々との爆笑エピソード、そんな無茶しますかい的な捕獲方法、面白くて一気読み!楽しかった~。2020/08/23

小木ハム

16
ジェラルド・ダレルはイギリスの動物保護、飼育家。本書は西アフリカの英領カメルーンにある密林地帯へ動物採集に行ったときの旅行記である。戦後の1947年、22歳の若さでこんな大計画をやってのけるのが凄い。情報が不十分だった時代は、捕まえることよりも捕まえたあとが本番。せっかく捕まえた動物を適切な世話ができずに死なせてしまう事も。こうした先駆者の献身が、私たちの知識基盤の一部にあることを忘れずにいたい。現地の人たちとの交流が楽しく、著者の筆致の味もあってか何度も笑いを誘われた。2021/08/30

C-biscuit

16
再読。本棚整理で、5年ぶりに読む。すっかり内容を忘れており、アフリカのジュジュという呪いのところで思い出す始末であるw。内容は呪いとかまったくミステリーとは関係なく、ノンフィクションでカメルーンにおける動物採取の奮闘記といったところである。現地の人の話し方も妙にリアリティーがある(ナ、ビーフとか)。写真とかはないが表紙にあるような挿絵が綺麗であり、登場する動物もイメージしやすい。動物を生きたまま運ぶ難しさやそもそも生かしておく手間は、この本にもある通り、捕まえるより手間のかかることである。楽しく読めた。2018/05/25

ぱせり

8
やっていることは、子どものころのジェリーくんと変わらない。コルフ島がカメルーンにかわって、彼の体が大きくなって財産も大きくなって、彼のコレクションが大きくなっただけ。そして、変わらないことが本当に嬉しいと思うのは彼の感性。味わい深いアフリカの景色やのんびりとした現地の人々との交流や会話の味わい深いこと・・・コルフ島の続きに、この本があることを思い出させる。それにしても彼の相棒の苦労が偲ばれます^^2011/10/11

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