著者等紹介
天野祐吉[アマノユウキチ]
1933年、東京生まれ。『広告批評』の編集長を経て、現在はマスコミを対象とした評論やコラムを執筆
大槻あかね[オオツキアカネ]
1973年、横浜生まれ。1997年、東京造形大学絵画科卒業。雑誌『広告批評』の表紙を1年間(1997年)担当。絵本、雑誌、装丁、広告、Webなど、さまざまな場での創作活動を展開している。立体、映像作品なども制作し、個展、グループ展多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
109
主人公の僕は小学校4年生の優太くん。どうも彼はひとりで悩んでいるようなのです。その悩みごととは、おこづかいが少ないということ。優太くんは、おこづかいを500円から1000円に上げてほしくて、キッチンにポスターを貼ろうとします。そのとき、頭の中で絵くんとことばくんが語りかけてくるのです。妄想が妄想を呼ぶというか、奇想天外なアイデアに思わず魅入ってしまうんですよね。あははと笑ってしまうものから、ほぅ~と唸らせるものまででてきます。はたして、優太くんは最後にどのアイデアを選ぶのでしょうか…。2014/06/29
へくとぱすかる
71
4年生の「ぼく」が、おこづかいの値上げをめざして、お母さんにポスターを貼ってアピール。さて、ポスターに何をどのように書いたらいいのか。ことばや字や絵、その他いろんなことを考え考えてポスターを作ろうとする。こうしてみると、コミュニケーションとは、むちゃくちゃに奥が深いものだ。自分の考えを出すだけではなく、お母さんがどう受け止めてくれるか。そこまで考えておかないと効果が月並み。それを思うと、ふだんの会話って、瞬時に効果を調整してしゃべるわけで、人間の底力も大したものがある。2020/02/07
モリー
58
傑作です!言葉遣いが大切だということは誰しも思う所。しかしながら、意識的に言葉を選んで使うことは案外難しい。あの時あんな言い方をして失敗したなあなんて後悔した経験があるなら、この絵本を一読してみるのも良いかも。子ども向けなので、お題は、お母さんに小遣いアップをお願いする言葉を考えること。一事が万事と言いますが、この絵本で少年が考えた言葉選びのプロセスは、様々な場面で応用が効くだろう。ところで、皆様は、子どもから小遣いを上げて欲しいと言われた経験は有りますか?私は、高校生の娘からこんな言い方でされました。↓2025/02/19
kimi
49
ふつうでいいとか数々のキャッチコピーが楽しめます。一番のラストのつぶやきには「よかったね。」と思います!2015/12/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
小4の優太のお小遣いは500円。お母さんにお小遣いアップをお願いするために、ポスターを作る事にした。絵と言葉を駆使し、ポスター作りを試行錯誤している様子がとてもいい。2014/09/06