内容説明
ある日、山犬は大声でほえた。ガオ！すると、体中の元気が外に飛び出してしまった。ぼろぼろになった体は６匹の蛇になり、飛び出した元気は恐ろしい鳥になった。鳥は、蛇を１匹ずつ食べ始め……。木の実で描いた摩訶不思議な物語。
著者等紹介
田島征三［タシマセイゾウ］
１９４０年大阪に生まれる。高知県で幼少期を過ごす。多摩美術大学図案科卒業。東京都日の出町で、ヤギやチャボを飼い畑を耕す生活をしながら、絵画、版画、絵本などを創作する。１９９８年より静岡県伊豆高原に移住し、木の実との新しい出会いもあり、近年、木の実など自然の素材を使ったアートを本格的に展開している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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がらくたどん
72
押し花を使った美しいコラージュ絵本のご感想に惹かれて思い出した1冊を本棚から。こちらは、木の実で構成された迫力満点の絵本。どれほどの大樹でも最初は一粒の木の実。だから木の実には木となるための命の素がギューッと詰まっている。その木の実たちを、集めばらまきまた集め、田島征三らしい少し野放図な生命賛歌が展開する。最初、ちょっと恐々と時に気持ち悪そうに見ている子ども達も山犬・蛇・鳥・蛙と次々と姿を変えて木の実が映し出す命の物語に目を丸くして惹きこまれていく。自然は美しく儚く強く、そして何よりとても楽しい。2023/03/03
Natsuki
46
実りの秋に、木の実で描く写真絵本✨田島征三さんの作品はいつも生命力が満ち溢れている。次から次へと変化していく様も楽しい?2018/10/09
ゆうゆうpanda
32
＜読み聞かせボランティア・対象4年生＞木の実を集めて描いたアート作品。木の実が本来持っている生命感を作品の中に旨く生かしている。パワーを象徴する赤い実が特に美しい。絵筆を使うと上手下手の意識が芽生えてしまうが、この作品はそんな価値観を軽々と越えている。子供にも扱える素材にしているのが良い発想だと思った。最初と最後のページの絵が向き合わせで振り出しに戻る内容にもなっている。何度も作っては壊せる木の実の絵。毎年繰り返し落ちてくる木の実、命のサイクル。色々なイメージを喚起させるアイデアが光る、元気一杯の絵本。2015/11/29
keroppi
28
図書館にて。木の実で描かれる絵本。木の実が、次から次へと変化する。元気で楽しい絵本。2017/09/10
shiho♪
22
図書室の写真絵本。これ全部木や草の実です。(何の実なのかは載ってなかったです。)燃えるような赤い実が躍動感溢れる造形になるんですね。制作過程を想像するだけで気が遠くなります( ﾟДﾟ) どのページもじっくり味わいたい。秋の実りの季節にぴったりな絵本です。2021/10/06
