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世界傑作童話シリーズ
ほとばしる夏

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784834019902
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

内容説明

さまざまに姿を変える川の流れさながら、私の思いは走り、たゆたい、渦を巻く。姉と弟がひと夏をすごした渓谷の丸木小屋。こわれそうな家族のきずなに胸をいためながら、川とのかかわりを深めてゆくふたり。やがて季節が移るとき、この日々はどこに向かうのだろう?

著者等紹介

コンリー,ジェイン・レズリー[コンリー,ジェインレズリー][Conly,Jane Leslie]
1948年、米国ヴァージニア州生まれ。父母はともに作家。スミス・カレッジ卒業後、ジョンズ・ホプキンズ大学の創作コースに学ぶ。1986年、父(ロバート・C・オブライエン)の遺稿に手を加えて完成させた『ラクソーとニムの家ねずみ』(邦訳は冨山房刊)でデビュー。1993年、『クレイジー・レディー!』(邦訳は福音館書店刊)で、米国でもっとも権威ある児童文学賞、ニューベリー賞のオナー(次点)に選ばれる。現在、ボルチモア在住

尾崎愛子[オザキアイコ]
1975年、東京生まれ。東京で育つ。幼時から多くの絵本、物語に親しむ。東京大学教養学部イギリス科在学中、シドニー大学に一年間留学し、児童文学の授業を選択。『クレイジー・レディー!』(コンリー作)を“発見”し紹介することで翻訳者として出発。現在、東京大学大学院総合文化研究科在学中

今村麻果[イマムラアサカ]
京都出身。京都精華大学美術学部ヴィジュアルデザイン科卒業。広告デザイン、京唐紙の制作補助などの仕事を経てフリーに。和紙を使った作品で個展を開くいっぽう、書籍の装画・挿絵を中心にイラストレーターとして活動中。現在、東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

10
図書館本。川のほとりにある小屋、川から跳ねるマス、そして「ほとばしる夏」装丁とタイトルがずっと気になっていた一冊を八月に読む。「家族がみんなサイコロになって、ダイスカップでひとしきり振れば、はじき出されてしまうことがある」と思う13歳の少女はやがて、「わたしはオナモミの実のようにしっかり家族にくついていよう…」と話を結ぶ。おとなが子どもを変え、子どもがおとなを変える。自分の大好きな川のほとりで川音が聞きたくなった。2017/08/31

ありんこ

3
あんなに幸せに暮らしていたのに・・・幸せだった日々を思い出しながら写真をみて涙するシャーナ。自分がシャーナだったらと考えるととても胸が痛いし、この姉弟の絆が深くてなんだかせつない。自分ではどうにもならない現実。読んでいてとてもつらかったです。2010/09/10

naonchi

2
この作家さんの作品を読むのは3作目。児童文学の括りとはいえ、リアルでグリッと心が抉られるような切ない作品を書く作家さんです。なかでも本書が一番緩みが無く、最後までその緊張感が続くため、一層夏の森の美しい描写が引き立っています。自分で選択できること、できないこと、困難でもまず一度吸収して、経験として積み重ねていく。子供も大人もその繰り返しで黙々と生きて行くだけなんだなぁ。。。しっかし、これが小学生から中学生あたりを対象とした読み物というジャンルが確立しているのが凄い。恐るべし。2013/05/11

杏子

2
父親に置き去りにされた家族が新しい町に引っ越してきて・・・偶然、見つけた小屋にひと夏過ごすことになった。シャーナとコーディーの夏のできごと。森林監察官と出会って、だんだんシャーナが変わっていくようすがまさにゆれるティーンエイジャーという感じでとてもよかった。手つかずの自然が残っていて羨ましいけど、どうなのかな。守っていくのは大変そう。これからのシャーナに期待したい。2009/07/15

とこ

2
出て行ってしまった父、変わっていく母、姉弟と老人のふれあい、夏の川、カヌー…と書くとよくある話のようだけど、なんだか新鮮。釣った魚を食べるか食べないか、とか、森林管理官の頑固っぷりとかの描写がいい。私は夏は暑くて苦手なのだけど、夏っていいな、と思った。2009/05/30

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