出版社内容情報
おもちゃ作りのおじさんが作った小さい木馬は、お金儲けをしようと旅に出ます……。トイ・ファンタジーの傑作。(S-11)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
おもちゃ作りのおじさんが作った、きれいな小さい木馬は、木のおもちゃが売れなくなったおじさんのために、お金もうけをしようと旅に出ます。重い荷馬車を引いたり舟を引いたり、小さな木馬は一生懸命働くのですが、つぎつぎに困難がふりかかります。トイ・ファンタジーの古典的名作です。小学校中級以上。
著者等紹介
ウィリアムズ,アーシュラ[ウィリアムズ,アーシュラ][Williams,Ursula Moray]
1911年、イギリスで生まれた。フランスで学んだ後、ウィンチェスター・カレッジ・オブ・アーツで学ぶ。1937年、はじめての子どもの本が出版された。1938年に出版された『木馬のぼうけん旅行』は彼女の代表作となった
石井桃子[イシイモモコ]
1907年、埼玉県浦和に生まれる。文芸春秋社、岩波書店勤務の後、瀬田貞二氏らと「子どもの本研究会」を始める
フォートナム,ペギー[フォートナム,ペギー][Fortnum,Peggy]
1919年、イギリスで生まれた。ロンドンの美術工芸セントラルに在学中、ハンガリーの出版社の依頼で子どもの本にさし絵を描いたものが好評で、引き続きさし絵やポスターの仕事をしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。 小さくきれいなおもちゃの木馬が、ご主人でおもちゃ作りのピーダーおじさんのためにお金を稼ごうと働きます。新しいおもちゃ屋ができて、おじさんが貧乏になったからです。炭鉱で働いたり、馬車をひいたり、とありえない話にワクワクしつつ、ピーダーおじさんと再会できるのかとドキドキするおはなしです。2019/11/04
ちゃーちゃん
3
石井桃子さんの訳している本はみんないいなあ。おとなしい小さな木馬が、かわいそうなくらいの試練を次々に受けて行くけど、気持ちはいつも真っ直ぐで、そして大好きなピーダーおじさんのもとへ…。素敵なお話でした。2017/07/08
のん@絵本童話専門
2
うわあ。めちゃくちゃ面白い!!他に読まなきゃが何十冊もあったけれど、一気読み!!おじさんが作り上げた特別上等な木馬。でも時代は安かろう悪かろうの量産品へ。木のおもちゃが売れなくなり、おじさんは倒れます。そして離れ離れに。おじさんにまた会えることを信じて、おじさんのために旅をし、日銭を稼ぐ日々。しかし、酷い目に遭うことも多く、何度も壊れ、稼いだお金も無くなります。それでも毎回困難を乗り越え、何度手入れされて蘇ります。→2024/02/05
ちいさな図書館
2
大人目線で読めば「そ、そんなに事件が起きなくても(泣)」とヒヤヒヤしっぱなしだけど、次から次へと木馬が困難を乗り越えていく姿は爽快!気持ちいい読後感だった。2010/09/28
だんまり
1
夜な夜な、母が子に読んで聞かせるといい感じだろうな。と思える物語だった。ありえないことばかり起こるんだもん。そして、木馬だから死なない! 壊れてたって大丈夫、誰かが直してくれたら元通り。ってのはちょっとなあ・・・ 最後のおばあさんの豹変ぶりもなあ? ま、いっか。2015/10/27