出版社内容情報
おばあちゃんのかわりになないろ山を救おうと、さちは、じいさんぎつねのもとへと向かいます。みずみずしい文章が美しい口絵と一体になった楽しい幼年向きファンタジー。
<読んであげるなら>5・6才から
<自分で読むなら>小学低学年から
著者等紹介
征矢かおる[ソヤカオル]
1965年、埼玉県に生まれる。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。文学座研究所を経て、文学座座員となる。舞台「花のかたち」、NHKドラマ「明日は風のない日」などに出演。演劇活動を続けるかたわら、童話作品を執筆。『なないろ山のひみつ』がはじめての本。東京都在住
林明子[ハヤシアキコ]
1945年、東京に生まれる。横浜国立大学教育学部美術科卒業。絵本作家。長野県在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちえ
31
自宅本。「ガラスのうま」に続けて◆林さんの本で女の子が主人公だとなんだかほっとする自分がいる。カラーの挿絵と各章の白黒の扉絵のタッチの違い。15年ぶりにじっくり眺めて林さんの絵を堪能できた。なないろ山とおばあちゃんが大好きなさち。大好きなおばあちゃんの仕事を引き継ぐことになったんだね。2019/01/13
テルテル
29
使命を自覚した人は強い。今、自分が何をやらなければならないか自覚しているからだ。どんなに辛い環境にあっても負けない強さの秘密はそこにある。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』の場面が浮かぶ。なないろ山の異変に気づいた少女に、おばあちゃんが託した願いを自らの使命と自覚し、山のじいさんぎつねに会うために山へ登るが、何度も困難という『あな』に落とされてしまう。彼女の困難という『あな』を埋めたのは、山を救いたいという一念だった。なないろ山の命の元である石から光を逃がすまいと、勇気を持って歌った詩が印象的だった。2015/04/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
覚書 『司書と先生がつくる学校図書館』より3年生向け。2021/03/28
蒼海
10
弟が借りてきた本。昔、とっても好きだったから懐かしみながら読んだ。あの頃きっと冒険に憧れてたんだろうな。僕の島にも山があるから、山に行けば冒険できる気がして、よく兄ちゃんとごっこ遊びしてた。昔から本に感化されやすかったんだね(笑)今、こんなに内容薄かったっけ?って思うけど、ラストはほんわかする。こんな胸がドキドキするような秘密って抱えてみたいもんだよね。2014/01/13
NakaTaka
8
林明子さんの挿絵が大好き。お話も躍動感あふれる。表紙の意志の強そうな女の子そのままに、おばあちゃんの代わりに頑張る。でも只々頑張り続けるのでなく、ちょっとした事に気を取られるのが、子供らしくてご愛嬌。楽しかった。2021/12/21