出版社内容情報
小さなおばけと“ぼく”がぼろ家で奇妙な共同生活! 雲おばけや湯気おばけ、悲鳴を食べたり、渡りをしたり……。ユニークな生態も楽しい、お洒落で愉快な新しいおばけの本。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
著者等紹介
市川宣子[イチカワノブコ]
1960年、神奈川県に生まれる。1982年から八年間、月刊保育絵本の編集に携わる。神奈川県在住
さとうあや[サトウアヤ]
1968年、千葉県に生まれる。桑沢デザイン研究所卒業。その後、長沢節セツ・モードセミナーに学ぶ。第六回日仏会館ポスター原画コンクール佳作受賞。雑誌「母の友」(福音館書店)でも活躍する。東京都在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
38
リストラにあい破格の値段で、おばけのおーちゃんのいるおうちに住み始めた主人公。おばけは人の悲鳴を食べて大きくなる。でも臆病なおーちゃんは小さいまま。主人公とおーちゃんの掛け合いがとても微笑ましい。こんなおばけなら一緒に住んでも許せるかも。2019/10/25
のり
14
おーちゃん可愛い。ビニール袋が飛んでたら、じーっと見ちゃうな、これからは。ただ、最後がちょっと、その終わり方かぁって感じがした。2019/06/06
anne@灯れ松明の火
14
市川さん追っかけ中。主人公はリストラされた青年で、語り口も、ちょっと大人向けの感じもするが、小学校初級以上とある。おばけは人の悲鳴を食べて大きくなるのだそうだ。でも、臆病者の小さいおばけ・おーちゃんは、小さなまま。なんだかんだいいながら、おーちゃんのことを気にかけて、一緒に生活する「ぼく」。ラストは友だち(もしかしたら、それ以上に?)が増えて、いい感じ♪ さとうあやさんのスッキリして、とぼけた雰囲気の挿絵もかわいい(^^)2013/12/13
れい
7
主人公が大人だからか、少しほかの児童文学の本とは違う気がしました。おばけって渡りがあるんですね~。ほんわか感が漂ってはいましたが、主人公は日雇い労働者であったり、現代の労働事情をほうふつとさせるもので、少しほろ苦い気がしました。2014/12/07
くぅたん
5
5才の娘に読み聞かせていたら、途中から9才の息子も加わった。面白そうセンサーが働いたらしい。表紙といい、タイトルといい、かわいいおばけと幼い子供の楽しい話かと思いきや、職を失ったおじさんが主人公で私は驚いたが子どもたちは気にせず。意外にも家事全般をきちんとこなしちゃんとした生活しているおじさんと、気が小さくて優しくてダメダメなおばけの掛け合いが面白かった。2018/03/29