出版社内容情報
「おおきなかぶ」から「魔法の馬」まで、ロシアの大地から生まれた昔話33話を、美しい訳文と力強い挿絵でおくります。(F-2)
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から
内容説明
「魔法の馬」から「マーシャとくま」や「おおきなかぶ」まで、全三十三編。個性あふれる動物が活躍するお話、素朴で単純なお話、ふしぎな魔法にみちたお話…。どのお話にも、ロシアの人々の豊かな知恵や勇気やユーモアがいっぱい。世界的な絵本画家マブリナの挿絵が魅力的です。小学校中級以上。
著者等紹介
アファナーシエフ,アレクサンドル・H.[アファナーシエフ,アレクサンドルH.]
1826年に生まれた。ロシアの歴史家、民俗学者、口承文学研究家。1871年没
内田莉莎子[ウチダリサコ]
1928年、東京に生まれた。早稲田大学露文科卒業。1964年、ポーランドに留学。おもに外国児童文学の翻訳紹介に活躍。1997年没
マブリナ,タチヤーナ[マブリナ,タチヤーナ][Mavrina,Tatyana A.]
1902年に生まれた。モスクワの美術学校を卒業後、さし絵の仕事に従事。子ども向けには、ロシアの昔話を好んで描く。画風はロシア美術の伝統をふまえ、格調高く力強い。1976年、国際アンデルセン賞画家賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakuma
9
6年生の語り聞かせの為、「魔法の馬」を覚えました。好きだわ~このお話。6年生の皆も、とてもよく聞いてくれて、一緒にワクワクできました!! 2013/08/13
おはなし会 芽ぶっく
8
全33話。 魔法の馬/つるとあおさぎ/うさぎのなみだ/まぬけなおおかみ/ババヤガーの白い鳥/かえるの王女/マーシャとくま/空をとぶ船/小鳥のことば/かますのいいつけ/白いかも/イワン王子とはいいろおおかみ/おおきなかぶ/雪むすめ /動物たちの冬ごもり/ねこときつね/魔法の指輪/おんどりとまめ/金のとさかのおんどりと魔法のひきうす/金の魚/魔女と太陽の妹/はいいろおでことやぎとひつじ/魔法のシャツ/銅の国、銀の国、金の国→2019/11/08
かおりんご
7
児童書。ロシアの話だと知らなかったものもありました。主人公は、不細工でおバカ男子が多いのにびっくり。これがお国柄?また、登場人物の名前も、イワン、マリア、ワシリーサが多いことにも気がつきました。魔女だけではなく、ババヤガーという味方が敵かわからないものも出てきます。アンデルセンやグリム童話とはちがうテイストなのも面白かったです。2013/03/08
長くつしたのピッピ
6
この本に載っているお話は、どれも奥の深い読んでいるとわくわくドキドキするお話ばかり。同じお話でも撰者によってこんなに雰囲気が違うことが分かり面白い。岩波書店の「まほうの馬」と、こちらの「魔法の馬」では、ほぼ同じストーリーながら、冒頭の不気味さと、うるわし美し姫のネーミングセンスによって、こちらに軍配が上がった。2015/10/27
まあやん
5
めでたしめでたしになるかなあって思ったら、まさかのうらぎりにあったり、なんだかめくるめくドラマチックな話が多くてびっくり。ババヤガーとイワン。鳥が地面にぶつかると人間になったり。日本の昔ばなしとはちがうなあ。2018/01/12