出版社内容情報
2001年版チムシリーズ第7弾。犬を助けるためのチムの嘘がもとで、船は混乱に陥ってしまった。動物との交流を軸に、小気味よいテンポで語られるユーモラスな作品。
<読んであげるなら>5才から
<自分で読むなら>小学低学年から
内容説明
犬を助けるためのチムの嘘がもとで、船長は病気になり、船は混乱におちいってしまう…。アーディゾーニが孫のために描いた、動物との交流を軸に小気味よいテンポで語られる、ユーモラスな作品。読んであげるなら5才から。自分で読むなら小学校初級から。
著者等紹介
アーディゾーニ,エドワード[アーディゾーニ,エドワード][Ardizzone,Edward]
1900~1979。ベトナムに生まれる。父はイタリア系フランス人、母はイギリス人。5歳からイギリスで暮らす。27歳で職業画家として独立。5歳の長男のために描いた『チムとゆうかんなせんちょうさん』が好評を博し、シリーズの始まりとなる。第二次世界大戦中は従軍画家。戦後チム・シリーズを再開し、最後の巻を77歳で発表した。1956年ケイト・グリーナウェイ賞受賞。挿し絵の仕事にファージョン『ムギと王さま』(岩波書店)などがある。生涯で180冊以上の作品を残した
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
絵本作家・翻訳家。1958年生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
23
チムとジンジャー。友情と優しい気持ち。そんな気持ちが、船員仲間はもちろんだが、ハイパー船長にも繋がる。友情、愛情、感謝。自分の身を削って、タウザーの世話をするところが健気。無論、”海の掟”の大切さももれなく学んだろうなぁ・・・。読後、「集団生活のルール」と置き換えて、次男と読後感想会。他のチム・シリーズもんでみよっと!2013/01/20
seraphim
18
犬が出てくるので、タイトルに惹かれて読んでみた。これってシリーズ7冊目だったようだ。なんで少年チムが船で働いているのかがわからないけれど、それはそれとして楽しめた。チムもジンジャーも自分のご飯を、タウザーに譲るなんてえらい!。しかもきちんと面倒を見ている。命に対する責任の取り方をちゃんと知っているんだね。最後は船長も理解してくれたし大団円。シリーズの他の絵本も読んでみたいな。2014/06/30
gtn
16
船長を始め船員の覇気がなくなったことを犬の所為にしているが、完全にチムの判断ミスであり、人災である。2020/08/22
mntmt
12
このシリーズ、はずれがない!おもしろい!原題:Tim's Friend Towser2016/03/01
Lesen
10
チムとジンジャーは、ハイパー船長の蒸気船でボーイをしていました。甲板を歩いていると子犬を見つけました。犬嫌いの船長に見つからない様に、船室に隠しました。次の港で貰ってくれる人を捜しましたが貰い手がありません。犬も段々と大きくなり。。。ラストが良かったらしい。今回はジンジャーは悪戯してません。なんとなく私の中のイメージがそんな感じなのです。犬の事を隠しているという所がドキドキとするのかな。2013/01/06