出版社内容情報
暴君ネロの君臨するローマを舞台に繰り広げられる、恋と権力と信仰の物語。キリスト教徒の中に逃れた恋するリギアを探す青年将校に届いたのは、ローマ炎上すという報せであった。
<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学高学年から
著者等紹介
シェンキェヴィッチ,ヘンリク[Sienkiewicz,Henryk]
1846年、ポーランドのポドラシェ地方に生まれる。ワルシャワの中央学校に学ぶが、1871年学業をはなれ、ジャーナリズムの仕事に専念する。一方、1872年に作家としてデビューし、多くの作品を手がける。そして、17世紀のポーランドの動乱時代を描いた歴史長編三部作「火と剣」「大洪水」「パン・ヴォウォディヨフスキ」により、作家としての名声を確立し、1896年に「クオ・ヴァディス」が出版されるや、欧米諸国に翻訳紹介され、世界にその名を知られるに至る。1916年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
137
福音館の古典童話シリーズとしてきちんと2巻物で収められています。子供向けではないと思うのですが昔はこれくらいは読んでほしいということだったのでしょうか?ローマの皇帝ネロの時代の話です。キリスト教に関する話ですが、私は同時代のコミックの「プリニウス」とすこし混乱しそうです。ここにはプリニウスよりもペトロニウスが出てきています。訳と挿絵がいいですね。2017/02/27
帽子を編みます
3
コミュニティで紹介したので、感想を載せます。ローマ時代、ネロ皇帝の話です。ローマ時代の退廃、享楽的な日常、キリスト教の迫害などドラマが繰り広げられます。私は、大人になってから読みましたが、児童書のコーナーにある立派な装丁の本です。図書館で、こういう分厚い本を借りるの気分が上がりますね。
がんぞ
3
辺境の国から人質として来ているが、えらく気に入って皇帝ネロに貰う約束をしたところで皇帝の宴会から逃げた女を追っかけ彼女がキリスト教徒であるがわかった。教徒に偽装し「ギリシャから来た者だ」とローマ教団に潜入してペテロの説教を聞きに郊外の地下墓地に教徒が集まったところで見かけ、あとをつけ住所を見つけたが、そのあとがいけなかった。チャンピオン拳闘士が負けるはずはないと思ったらあっさり返り討ち。しかし彼女は「キリスト教徒は人を恨まない」という/ペテロは素朴な口調で「私は眠ってしまった。処刑三日後に主を見た」という2019/01/10
Нелли(ネリ)
2
我慢を知らずに育った坊っちゃんの、相手からしたら激しく迷惑な暴走恋物語。上巻終盤で主人公に変化が現れるものの、だいたいは苦笑いしながら読んだ。2015/11/01