出版社内容情報
小さな針箱に住む、ぬい針だんなとまち針おくさんの物語。ある日、だんなは足をすべらせテーブルの下へ。おくさんはだんなを探しに家をでます。針夫婦の愉快な冒険を描いた絵童話。
<読んであげるなら>4才から
<自分で読むなら>小学低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
19
ぬい針だんなが転げ落ち行方不明に。まち針奥さんが、決死の覚悟で探しに出かけます。まち針おくさんはピンク色の真珠の頭が自慢だったのに、狭いところを通り抜けるには邪魔な存在に(笑) 目の付け所は面白いけど、作者の経歴を知ったら興醒めしちゃいました。〈1999/福音館書店〉2022/03/19
山猫
19
例の事件の被告人の作品。まぁ、話としてはアリだろうけど、バッタも猫も恩人なのに、物も言わずに猫をチクリというのはいただけない。猫にやられずにバッタを手負いにするストーリー展開もあったろうに………長新太さんの挿絵はさっぱりしているから、自分で本を読むようになったばかりの子供たちには向いていると思う。2020/03/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
針箱の中で仲良しのぬい針のだんなさんと、まち針の奥さんのおはなし。ある日ぬい針だんなが落ちてしまって行方不明。まち針おくさんが探しにでかけるが、思っていた以上に大冒険!ページ数のわりに文字が少なく読みやすい。低学年から読めると思うが、大人が特にお母さんたちが読んだ方が「あるある」と共感しちゃいそう(笑)長新太さんの挿絵が効いてます。2019/09/21
anne@灯れ松明の火
10
図書館で、なぜかいつも気になっていた(笑) 今日は司書さんに「オススメ」を探してもらうのに、一緒に書棚前へ。そこで、それを言ったら「そりゃあ読まなきゃ(笑)」と、彼女が棚から取り出した。「長新太さんなら、おもしろいに~」ともう一押しされ、とうとう借りた。ぬい針だんなを愛する まち針おくさん♪ 2人の愛の深さと裁縫箱仲間の友情♪ くすっと笑えるところがあちこちにあって、あっという間に読み終えた。それにしても、このタイトルのどこが、私を呼んだのか?(笑)2011/01/14
Midori Matsuoka
8
このタイトルと、長新太さんの表紙絵を見れば、もう面白いこと間違いなしでしょう!とワクワクして本を開く。 物語は針ばこの中のぬい針だんなとまち針おくさんご夫婦のお話。いつものように仲良く針仕事をしていたある日、ぬい針だんなはうっかり下に落ちてしまいます。まち針奥さんが探すけれど、ぬい針だんなの姿は見つからず。ねこやバッタに力添えしてもらいながらぬい針だんなを見つけ出すまち針おくさんの姿は健気で勇敢です。 ページごとに挿し絵があるので、ボリュームのある絵本のように楽しめる一冊。2022/07/08